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あべこべ世界で~プロ棋士として生きる~  作者: 田中悠平
第1章 あべこべ世界で~アマチュア棋士~
19/61

お兄ちゃん警備隊長

本日でこの作品投稿して1週間です。

おかげ様で20万PV達成しました。

ブクマ登録も1100件以上して頂き、嬉しい限りです。

これからも宜しくお願い致します。

玉座戦5番勝負を3―1で天王寺美佐が玉座防衛してから、少しの時間が経つ。秋が過ぎ既に12月に入っている。


「あっくん、お風呂沸いたよ」

「しーっ、今お兄ちゃんネットで将棋している」

「じゃあ凛々しい横顔をちょっと頂こうかしら」

「駄目!気が散るでしょ!」


自称お兄ちゃん警備隊長こと、妹の香が息子ラブの母親を止める。


「そうなんだ~、残念。じゃあ先に香、先にお風呂入っちゃいなさい」

「断固拒否に決まってるじゃない、お兄ちゃんの後に入る!」

「あっくんの後はお母さんに決まってるでしょ!」


こんなアホな言い合いが母と妹の会話の90%を占めている。


「はいはい、またバカな事やってないで」

「あっ、将棋終わったの?うるさかったよねごめんね。このバカ(お母さん)が注意したのにうるさいの」

「かおり、お母さんの事をバカ呼ばわりは駄目だよ」

「ううう、ごめんなさい」

「あっくん、お疲れ様。お風呂沸いたよそれともご飯にする?それともわ・た・し?」

「かおり、前言撤回するよ」

「ラジャ!」


王座戦からの3ヶ月間あゆむはこの世界の将棋の定跡をひたすら勉強していた。


本来ならば中学に行かなければならないが、こちらの世界では男は思春期に入ると女を生理的に受け付けなくなり(思春期の女の子のお父さんの様に)学校に行かなくなるケースは珍しく無いので学校側も黙認している。


ただ高校には行く旨を伝えてある。何校か推薦で入れる様なので特に受験勉強もしていない。


皆で食卓を囲う。テレビでお笑い番組がやはり出演者は女性ばかりだ。


「お兄ちゃん、明日の大会頑張ってね」

「ありがとう」

「アマチュア玉将戦だっけ?あっくんなら絶対に優勝出来るよ」

「どうかな?頑張るよ」

「う~ん心配だな。野獣(おんな)の群れの中に一人お兄ちゃんって襲って下さいって言ってる様なものじゃない」

「そんなに事あるわけ無いじゃない」

「「あるの!」」


どうもこの二人はあゆむの事になると心配性になるらしい。

ただこれは特別な事では無くて男家族がいる女性ならこれが普通らしい。



明日はアマチュア玉将戦の本選だ。普通なら地区予選を戦って代表になるのだが、今回選んだのはネット将棋代表として出場権を勝ち取った。

将棋連盟が公認しているネットオンライン将棋で大会(少し特別な形)ayumuは1位を取り、見事にアマチュア玉将戦本選出場資格を得たのだ。


あゆむはこの大会の優勝を本気で狙っている。何故ならこの大会で優勝すると三段リーグへの編入資格を得られるからだ。


前の世界で年齢制限でプロに慣れなかったが、実はこの方法でまだプロに挑戦出来たのだ。(奨励会退会1年は挑戦出来ないらしいが)

正真正銘に前回からのリベンジの道となるのだ。


これから登場する大会などは現実とは少し違う使用になっております。

もし実在する大会に参加した事ある方は少し違和感を覚えるかもですがご了承下さい。


あべこべ小説の要素(ぶっ飛んだ女の子達も賛否あると思いますが出したいと思います)

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