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あべこべ世界で~プロ棋士として生きる~  作者: 田中悠平
第1章 あべこべ世界で~アマチュア棋士~
18/61

あっ!どうしよう

「おはようございます」


桐島歩が挨拶をするがみんな固まっている。


「あの……」

「あああ、おはようございます」

「あうあうあう」

声になってない。


「桐島君どうしたの?こんな所でっ」


天王寺めぐみも慌てている。


「え~と……検討に……」

「だ、だよね」


桐島歩がキョロキョロと座る所を探して居ると


「ここ、ここに座りーや」


関西弁の女性が隣の椅子をバンバンと叩き勧めてくれる。


「あっ!まっちゃんずるい!」

「へへ~、早いもん勝ちや~」


他の女の子が悔しがっている。


「初めまして、桐島門下生の桐島歩です、15歳です」


桐島歩が天王寺めぐみ以外のプロ棋士と記者に挨拶をする。

すると部屋が静まる。


「どうしたんですか?変な事言いました?」

「いや、ちゃうねん。なんて言うか男っぽく無いなーって」


桐島歩はよくわからずに首をかしげる。

その空気を察した女性記者が説明する。


「男の人って傲慢と言うか、高圧的な態度の人が殆どだからね」

「そうそう、まぁでもそんな所が良いんだけどね~」

「そうなんですね」

「いやいや、ちゃうちゃう、桐島君みたいなタイプも好きやで、というか桐島君の事が好きや」

「ちょっと、まっちゃん!それセクハラ。いきなり知らないおばさんに求婚されて桐島君困ってるよ」

「誰がおばさんやねん、まだ26やっちゅうーねん!」

「……15歳から見たら26はおばさんだよ」

「嘘やん……嘘やん……」


賑やかな人だ。それに綺麗な人だな、元の世界だったらかなりモテていただろう、喋らなければ……


「私は佐藤かりん七段よ、でこっちの凹んでいてもうるさいのが、松村林檎七段よめぐみちゃんは知ってるね?」

「はい、昨日はありがとうございました」

「ううん、こちらこそ」

「歩君ってかなり強いみたいだけど、いつから将棋やってたの?それだけの棋力で桐島先生の孫で、しかも男って、どうやっても表舞台にとっくに出てる筈なんだけど」


困った、どうしよう……


「子供の頃からやってました、けど大会とか出た事無くって、ネット専門でした」


(上手く誤魔化せたかな?)


「へぇ~、そうなんだ。……ネット将棋……ayumu……あっっっ!!!」


佐藤かりんが何かを思い出したかの様に大声をあげる。

周りの人達がビクッとなる。


「どうしたん?そんな大声出して」

「ayumuよ!ayumu!だよね!」

「はい。アカウント名です」

「やっぱり」

「ん?何言ってるんかわからんわ~」

「最近話題になっているネットの怪物よ」


(えっ?そんな事になっていたの……)


「めぐみちゃんに聞いたんだけど、プロになるんだって?」

「はい、なります」

「奨励会は入ってないよね、入ってたら大騒ぎだもん」

「はい。まだ入ってません。これから入会試験受けようと思ってます」

「これからって今、9月だよ?奨励会の入会試験って8月じゃなかったけ?次は来年の8月まで待たないといけないんじゃない?」

「……あっ……」


どうやらこのままだと奨励会に入るにはほぼ一年待たないといけない状態だ。

【奨励会とは】プロの養成所みたいな所、ここに入らないとプロにはなれない







同じヒューマンドラマ部門2位の人が実名でサッカーチームと選手を出して消されたみたいですので私も気をつけます。

『王将』➡『玉将』みたいな軽い変化になってます。

読み方は点が邪魔だなとぐらいに思って下さいませ笑

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