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あべこべ世界で~プロ棋士として生きる~  作者: 田中悠平
第1章 あべこべ世界で~アマチュア棋士~
12/61

タイトル戦前夜祭って聞いてない……

車に乗せられホテルに到着する。

ホテルの入り口には『第66期玉座戦』と大きな看板が


「第66期玉座戦?天王寺玉座 対 挑戦者桐島竜玉……ええ~!!」


何と、ばあちゃんこと、桐島銀子竜玉は明日からタイトル戦を戦う様だ。今日は前夜祭だろう。


「いや……ばあちゃ……桐島先生、聞いてないのですが……」

「そうかい、忘れておったの~」


そうしているとカメラを持った関係がやって来た。


「桐島先生お疲れ様です。打ち合わせしたいので宜しくお願いしま……えっ?先生!もしかしてそちら男性の方ですか。ですよね!」


歩を見つけた記者が詰め寄る。


「そうじゃよ、私の孫で弟子のあっくんじゃ」

「初めまして、桐島歩です。宜しくお願いします」


一拍置いて……


「「「可愛い~!!!」」


もはや誰の声かもわからない、いや全て人だった。


関係者に案内されて控え室に通される。


「イッシッシ思った通りの反応じゃったの」

「先生イタズラ好きですもんね。絶対にこうなるってわかるじゃないですか?」

「桐島先生……」



トントントン


扉がノックされて誰かが訪れたようだ。


「銀ちゃーん、今日は宜しくね」


ばあちゃんと年齢が同じぐらい女の人が入って来た。その後ろに15.16歳ぐらいの女の子も居る。


「はっ!銀ちゃん、その男の子誰よ!もしかして誘拐したの?」


なかなかパワフルな人だ。


「相変わらず、てんちゃんは変わらないさねー」


てんちゃん?仲が良さそうな事は伝わる。


「それで、それで誰なの?」

「孫のあっくんだわさ」

「へぇー、この子があの自慢しまくっていたあっくんか~」

「初めまして、桐島歩です」

「可愛い~」


既にテンプレになっている。


「へぇ~、で、何であっきゅんがここに居るの?自慢?自慢?」

「あっくんはこの度私の弟子になりました」

「ええー!!!」


後ろに居た女の子が声を上げる。


「ほうほう、噂の革命児、天王寺めぐみ四段だね~」

「大きな声を出して失礼しました。お初にお目にかかります、天王寺めぐみです。祖母の天王寺美佐がいつもお世話になってます」

「ほえー、しっかりした子だね~」

「そうでしょ。ちょっと堅すぎて男受けが心配なのよ」

「おばあ……天王寺先生!」



この子もおばあちゃんの弟子をやっている様だ。


(天王寺……?対局相手じゃないか)







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