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あべこべ世界で~プロ棋士として生きる~  作者: 田中悠平
第1章 あべこべ世界で~アマチュア棋士~
11/61

【11】姉弟子との対面

「ところであっくんよ、明日はスーツか学生服でバシッとして来んしゃい」

「何で?」

「明日は姉弟子を紹介しようと思っての、第一印象って大事じゃろ?」

「確かに」

「じゃあ明日寝坊してはいかんよ」

「了解」

「じゃあ、あっくん新しい家に行こうか」

「うん」


タクシーに乗り込み走りだす、20分ぐらいで着いた。

「あっくん着いたよ」

「?」

「お兄ちゃん、すっごくない?」


すっごいです。何階建?タワーマンションってやつ?


エントランスを通ると


「お帰りなさいませ、桐島様」

「コンシェルジュの田中さんだよ。ここは24時間コンシェルジュさんと警備員さんが居てくれるから安心だよ」

「凄いね」


54階の部屋にたどり着く。


「54階……お母さん無理し過ぎじゃない?」

「大丈夫よ。あっくんの安全を考えれば安いもんよ」


この世界の母親は子供(男)には超甘い様だ。


「あっそうだ、俺ってスーツ持ってたっけ?」

「持ってるわよ」

「スーツ着る機会なんてあったっけ?」

「あっくんのスーツ姿とか萌えるじゃない」

「……」


何はともあれスーツは確保出来た様だ。


次の日


「銀子先生、用意出来ました。会場に行きましょう」


10代後半だろうか、一人の女が銀子おばあちゃんに声をかける。


一二美(ひふみ)もうちょっと待ちなさい、今日は新しい弟子を呼んでおるのじゃ」

「新しい弟子?聞いてないですよ。しかもこんな日にですか?」

「へへへ、こんな日だからじゃよ」

「先生なんか悪い顔していますよ」


そんな会話をしていると1台の車が到着しする。


「おばあ……桐島先生おはようございます」

「あっくんおはよう」

「おばあちゃんおはよう、ところでそこの女誰?」


妹の香がシュタッと効果音が出そうなポーズで女の方を見る。


「弟子の秋田一二美じゃよ」


そう紹介されるが真っ赤になって固まっている。


「あ~あ、固まってるよ、まあ普通に生きていたらお兄ちゃんみたいな美少年に関われる機会なんて無いしね」


こちらの世界では女は男に少しでも気に入られる為にDNAが変化したのか美人ばかりだ。男は変わっていないが基本的にイケメンのハードルがぐーーーと下がっている。


「ひふみ大丈夫かのぅ?」

「はっ!大丈夫です。弟子の先生をやってます。秋田一二美であります。お願いしましゅ」


緊張しまくっているようだ。


「一緒に強くなろうね」


そう言うと()()()の方に手を伸ばす。


「ひふみよ、弟子はあっくんの方じゃぞ」

「へ?」

「桐島歩です、宜しくお願いします」


香に出されていた手を握手する。


ぷしゅー!!!


「ひふみ!大丈夫かね」

「大丈夫ですか?」

「あっくん急にそんな事しちゃいかんでしょ!」

「えっ?握手しただけだよ」

「「「それだよ」」」


まだ完全にこっちの世界に慣れないのであった。



お疲れ様です。

PVの伸びに喜んでます。

え~と、お気付きの方もいらっしゃると思いますが決定的な設定ミスがありました……こっそりと訂正してます。すみません。

あと、実際の将棋界のスケジュール等を執筆の都合上全く違う所も多々出てきます。

ご了承下さいませ。

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