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魔法学校ボルマギアスに入学することになった。
幻獣たちが皆揃ってワイワイとボルマギアスに必要なものについて話し合っているのをピクシーに詰め込まれたボソボソのパンをなんとか飲み込みながら一旦止めた。
「入学してもお金払えないよ?」
「はっはっは、大丈夫さ
ボルマギアスは持っていく荷物は自分で用意しなくてはならないが学費はタダだからな」
「キャットシーの言う通りよ
荷物は私たちが準備するわ!入学祝いよ!」
そう言うと何人かのピクシーは薄い木の板を組み合わせたような私たちの隠れ家の隙間から飛び立っていってしまった。ピクシーが居なくなると家の隙間から冷たい風がぴゅうと吹き落ち葉を1枚運んでくる。
この風の冷たさは何度浴びても慣れないなぁ。そう思いながら再び幻獣に目を向けると彼らは一反木綿という異国から来た幻獣の体に必要なものを書き出している。一反木綿は嫌がっている様子もなくむしろ嬉しそうだ。
「シナのお嬢!皆にこれを書いてもらったんでぇ
これで何が必要かわかりやすいじゃろ?」
「わかり易けど…いいの?体に書いてしまって」
「さあ続きを書くからこちらに来い」
そう言うとペンの精が一反木綿の体に踊る。
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シナに必要なもの!
服(制服、靴下、下着、普段着、寝巻き)
靴
ノート
筆記用具(魔法ペンも)
金
ブレスレットとブローチ、ネックレス(召喚石を埋め込む用)
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筆記体のような流暢な字でボルマギアスに必要なものについて書いてある。
「最高級のものを用意するわ
楽しみにしててチョーダイ?」
ドラゴンの旦那 (おネエ)が可愛らしいおもちゃのサイズで火を吹きながら金貨をどこからか取り出し数え始める。
それに慌てたのは一反木綿。
「ドラゴンの旦那!火を吹くのをやめとくれと言ってあるじゃろ!
家が燃えたらどうするつもりなんでぃ!」
「あら、ごめんなさいね
あとシナはそろそろ寝る時間よ?
みんな一旦静かにしましょう」
「はぁい、おやすみなさい」
「また明日な!」
「もうそんな時間か、いい夢をみろよ」




