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78.鳥は地に落ちる

チュンチュン

チュンチュン


小さな鳥が鳴いている。

初めて見たけどあんな見た目なのか。

緑色の羽が綺麗だな。


「おはよう、ユージ」

「イリスか、おはよう。早いんだな」

「慣れてるから、仕事で。リコリスはまだ起こしてないよ。可愛かった、寝顔」

「ハハッ、そうか。すっかりお姉さんが板についてるな」

「…バカにしてる?」

「してないよ。最初があれだったから心配してたってのが本音かな」


そこは反省しているらしく、かなりバツが悪そうにしている。

あんまりいじめない方が良さそうだな。


「リコリスは朝弱いから、ご飯誰か作らないとだけどどうする?」

「炭を提供することになるよ、私がやったら」


クソッ、エルダと同じこと言ってやがる。

まぁ作るか。


ということで朝ごはん作り。

まずは適当な魔物を倒します。

次に血抜きをします。

その間に保存食のパンを薄くスライスして、火で思いっきり加熱してカリッと感を出します。

で、肉を薄くスライスして適当な葉っぱを挟んではい完成。

保存食のパンと魔物と雑草のサンドウィッチ!

…見た目はそこそこいいな。


とりあえず食べてみるか…。

…そこそこ美味しいな。

見た目通りの味だし、それ以上でもそれ以下でもない。

うん、平凡な味だ。


ということで朝ごはんはこれを食べてもらい、みんなで先に進むことに。

ちなみに朝ごはんはエルダには好評だったが、リコリスには不評だった。

まぁ…男の適当飯感あったしな。

うん、しょうがない。


次の街までかなり近いようで、昼過ぎくらいには着くらしい。


「ここら辺から魔物が強くなってくるからちょいと注意が必要だなァ。ま、イリスがいるから大抵は大丈夫だと思うがな!」

「どんな魔物が出てくるんですか?」

「空飛んでるヤツらが多いな。結構危険なんだぜ?遠距離攻撃手段がないと手も足も出ねぇからな」


弓とか魔法が使えないと一方的に蹂躙されて終わりってかなり怖いな。

というか空飛ぶ魔物にいいイメージ無いんだけど。

ワイバーンとか紅竜とか…。

俺の旅路過酷すぎんか?


「いる」


イリスがそういうと同時に空に魔力を感じる。

何かが上を旋回しているようだ。


クローコープス

HP:181 MP:153 攻撃力:151 防御力:129 素早さ:247


鳥だな。

結構デカめの鳥だ。


「ユージ。気をつけろよ。弱いと思ったら襲ってくる魔物だ」


強さによって襲うかえらぶ系の魔物か。

何を判断基準にしてるか次第だが、危ないのは俺とリコリスか?

魔力で判断してるとなるとエルダも危なそうだが。


そんな事を考えていると、クローコープスがリコリスとイリスの方へ向かっていく。

おそらく見た目で判断しているんだな。


「サンダージェイル」


イリスがそう言うと雷の檻が2人を覆う。

それに当たったクローコープスは感電し、地に落ちる。


「サンダーランス」


雷の槍が地に落ちた鳥を貫き、大きな穴を開ける。

どう考えてもオーバー火力だろ。

てかあれ向けられてたの怖すぎだろ。


「おらよ!喰らえ!」


エルダがそう言いながら石を投げつける。

それが翼にあたり、飛ぶことを許さない。

エルダは落ちてくるクローコープスをぶん殴り、粉々にした。


いや強くね?

俺そんな芸当できないんだけど。

ほんとに同じCランク?


そんな感じで2人が全滅させたことで事なきを得た。


「すごいなエルダ。なんかスキル使ったのか?投擲みたいな」

「いや、使ってねぇぞ。ただ投げただけだぜ」


化け物側だったかぁ。

同じくらいのステータスでも技量でどうこうとかあるのかな。

マジですごい。


「イリスのさっき使ったのって雷属性の魔法だよな」

「そうだよ。サンダージェイルとサンダーランス。中級魔法と上級魔法。難しくないよ」


クソッ、もっと化け物だった。

上級魔法を難しくないってどんな化け物だよ。

俺中級魔法すらもイメージしっかりしてないと使えないんだぞ。

いつか上級魔法使えるようになるかな…。


「てか思ったんだけど、イリスってどんな魔法が使えるんだ?」

「初級、中級魔、上級は全部。火と雷と土属性の。王級魔法はプロミネンスの一個だけ。王級はほかもできると思う、頑張れば。神級は無理」


王級魔法なんて見たことすらないんだけど。

てか神級魔法ってどんな感じになるんかな。

世界崩壊させそう。


「まぁイリスはまだ若いから、頑張ればできるようになると思うよ。俺なんてイリスの6歳上だけど、中級魔法までしか使えないし」

「それは才能の違いだから、しかたない。どんまい」


なんだこいつ。

神級魔法使えるようになるために頑張ってると思ってたけど、違うのかな。

まぁお節介だったか。


そんなこんなでどうやら街についたようだ。


「俺ァ素材売ってくるから、3人で宿屋取ってきてくれや。で、明日の朝出発にすりゃいい」

「そうだな、それでいいとおもう」


ということで宿屋に向かうことに。

ギルドの隣にある店がどうやら宿屋みたいだ。


「部屋あいてるか?」

「あいてますよ。1部屋で大丈夫ですか?」

「あー…リコリスはイリスとでいいか?」

「それでいいよ。リコリスもいい?」

「…うん」

「じゃあ3部屋で」

「すみません、今空き部屋が2つしかなくて…」


まじか。

そうなると2人1部屋か。

…俺エルダとじゃね?

え、嫌なんだけど。

いやでもリコリスとエルダは同じ部屋にはできないし…。

そうなると俺とエルダじゃねぇか!

まぁいいか、しかたない。


「じゃあ2部屋で…」


ということで俺はエルダと2人部屋。

なんかこの世界に来て最初の夜を思い出すな。

あん時エルダに泊めて貰わなかったら野宿だったからな。

…結構失礼なこと言っちゃったな。

夜はフローディアについて聞くか。


「戻ったぜぇ。ほれこれ、ユージの分の報酬だ」

「ありがとう。こっちなんだが…」


報酬を受け取り、2人部屋1部屋ということを話した。

エルダは部屋のことは大丈夫らしい。


「なら、この後は自由時間だな。各々自分の部屋で寝て、明日の朝出発する。それでいいよな?」

「それでいいよ、私は」

「異論なし」

「…わかった」


ということで自由時間。

何しようかな。

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