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61.成長の証

ソファーの上で目が覚める。

既に起きていたセニーが朝ごはんを作ってくれているようだ。


「おはよう、顔洗ってミントを起こしてきて」


最初に比べてかなり柔らかくなった気がする。

話せばわかるものだな。


ということでミントを起こしに来たのだが…相変わらず寝相悪いなこいつ。

セニーと布団を2枚広げて寝てたみたいだが、大の字で寝てるのやばいって。


「ミントー起きろー」

「んーもうちょっとー」

「セニーが朝ごはん作ってくれてるぞ」

「…今行くー」


朝ごはんを食べて、出発の準備をする。

薬草の準備は出来てるし、とりあえずOKだな。


「じゃあ、俺はそろそろ出発するよ」

「旅、楽しんでね」

「うん、また来て、沢山話すよ。旅のこと」

「楽しみにしてる!またね!ほらセニーも」

「はいはい…またね」


ミントとセニーに別れを告げ、リンソウを出発する。

よし、次はゼファーノスに戻ることを目標にいくか。


リンソウの門を出て、旅路に着く。


まだやっぱり視線は冷たかったけど、いつかみんなと仲良くなれればいいな。

とりあえずゆっくり進んでいくか。


てか最近思ったんだが、ひとり旅ってやることなくない?

話し相手もいないし、ひとりだからちょっと強い魔物倒しに行こう!とかにもならないし。


そんなことを考えながら3度の野営を経て国境まで来た。

出る方は特に止められることもなくスムーズに出れた。

まぁもう来るなみたいな目をしてたけど。


西側は火山地帯とかはなくそのままアフトランスに繋がってるから行きやすい気もする。

まぁ獣人の目があれだから、人間的にはおすすめしない国ではあった。

とはいえミントとセニーのおかげでいい旅になったな。

なんか神秘的なところにも行けたし。


と考えていると、後ろからガサゴソという音が聞こえる。


振り返れば火山で見たことのあるムカデがいた。

まずいって!

こいつバカ強かったでしょ!


ラバーピード

HP: 214 MP:51 攻撃力:281 防御力:216 素早さ:165


…あれ?

前見たときより弱くね?

大きさも少し小さい気がする。

あれか?火山地帯にいたのは深部だったからめちゃくちゃ強かったとか?

あとはこいつがまだ幼体だからとか?


まあどっちでもいい。

行ける、こいつなら頑張れば勝てるぞ。


魔法剣を抜き、構える。

ラバーピードを倒すハーデンを見ていてこいつの弱点は何となく分かる。


まず、こいつは遠距離魔法を使わない。

なんか触手のようなものに火を纏わせて中距離攻撃をしてくるのは注意だ。


次に、こいつの足は鋭利になっているから体を這われるだけでも致命傷になる。

一番いいのは魔法で近づかせないようにすることだが、かなり厳しいだろう。


で、こいつの弱点だが、体の節が弱点だ。

ハーデンは剣をうまく節目に当てて一撃で斬り裂いていた。

いやバケモンだったなあいつ。


まぁそれは置いといて、この3つを踏まえたうえで作った作戦は...。

魔法で隙を作って魔法剣で節目から真っ二つ作戦!

…リアーシがいたらダサって言われてたな。


ということでやるぞ!


「ファイアアロー!」


まだ少し距離があるため魔法で牽制。

そもそもこれで逃げてくれればいいのだが...。



ラバーピードはそれを避け、その体に持ついくつもの足を動かし、こちらに向かってくる。

狙いを定められないようにジグザグに動きながら。


いやキモいって!

虫マジで嫌いになりそう。


魔法剣を構え、左手で魔法を放つ。


「ファイアボール!」


避けられないように範囲の広いファイアボールを放つ。

まぁそもそも片手でファイアアローは使えないんだが。


ラバーピードはファイアボールを避けるために大きく軌道をずらす。

ファイアアローをみて魔法は喰らわないほうがいいと判断したのだろうか。

いや、それならむしろ好都合だ。


体をうねうねと動かすラバーピードがこっちに一直線で来るようにファイアボールで誘導する。

狙い通りまっすぐこちらに来た。


魔法剣に魔力を込め、剣を構える。


「喰らえ!」


ラバーピードが突っ込んでくるのに合わせて剣を前に出し、その進路に被さるように剣を置く。

斬れ味の上がったこの魔法剣なら置くだけで斬れるだろう。


しかし、ラバーピードは魔法剣をギリギリで避け、再度睨み合いに戻る。


まじか、今のを避けれるのか。

結構いい感じにプラン建てられたんだけどな。

さてどうするか。

機動力があるってことは相手任せのプランはダメだ。

俺がちゃんと斬らないと。


再び剣を構える。


さっきは甘えた。

あの時ちゃんと斬ろうとしていれば終わってた。

次はちゃんとやる。


「ファイアバレット!」


片手で撃てて、なおかつ今の俺に出せる最大火力の遠距離魔法。

手で銃の形を作り、指先に圧縮した魔力を放つ。

火の弾はラバーピードに当たることはなかったが、かなり警戒してくれている様子。

遠距離のやり合いに勝てないと判断したラバーピードはこちらに突っ込んでくる。


魔力はまだ余裕があるけど、装甲が固くて斬り裂けない可能性も考慮して魔法はもう使わない。

カウンターでぶった斬る。


正面から突っ込んでくるラバーピード。

魔法を撃つのをやめ、剣を構える。


ラバーピードは魔法を避けている。

なら当然、目の前に火が出てきたら避けるだろ?


「ファイアボール!」


ラバーピードの寸前に火の弾ができる。

それに反応するように体をねじり、避ける。


「これで終わりだ!」


がら空きの胴体に魔法剣をぶつける。

固い装甲の間に刺さった剣は魔力により斬れ味が上がり、スパッと引き裂いた。


「よっっっしゃあぁ!」


初めてじゃね?このレベルの強い魔物にひとりで勝ったの。

なんかめちゃくちゃ成長を感じる。

まぁ幼体っぽかったけど。


…これをほぼノールックでワンパンしてたハーデンは何者なんだよ…。


というか、このラバーピードって幼体とはいえかなりのステータスしてたよな。

魔法剣のおかげとはいえ俺結構強くなってるんじゃね?

…武器に頼って負けるとか怖いし調子乗るのはやめとくか。


ということで外殻や爪などを剥いで素材を取る。

かなりの強敵だったけど、倒せてよかった。

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