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47.loveとhot spring

しばらく歩いていると突然ハーデンが止まる。

するとこちらを振り返り、話しかけてくる。


「毒が広がってるようです。引き返しましょう」


毒?

…もしかしてあれか。

火山ガスか?

一酸化炭素中毒も毒って言ってたし、危険なものはまとめて毒に分類される感じか。


「あら、そうなの?じゃあ引き返すとして…どうするの?」

「さらに迂回して先に進みましょう。紅竜の生息域に入ってしまうのが心配要素ですが、刺激しなければおそらくは大丈夫だと思います」


紅竜は火山に生息してるんだったな。

となるとあの2匹の紅竜とも会えるかな?

いやまぁ会いたくは無いけど…。


ということで迂回していくことに。

ぶっちゃけ最初から道なき道だったからあんま変わらない。


「ねぇ、ユージの持ってる魔法剣ってどこで買ったの?」

「これ?貰い物。あと、ゼファーノスでモーラスっていう鍛冶師に手を加えてもらった感じ」

「あー、あのオッサンに」

「てかやっぱこれ良いものなのか?」

「まぁそこそこいい武器ね。あなたが持ってるのは宝の持ち腐れと言えるくらいには」


やかましいわ。

いや俺の実力不足はわかってはいるけど。

それはそれとして腹はたつぞ。


その後もベルノと話しながら先に進む。


しばらく歩いたところでハーデンが再び立ち止まり、こちらを振り返る。


「天然の温泉がありますね…せっかくならここで休んでいきますか?」


天然の温泉なんてあるのか。

とはいえ追われてる身で入るわけないか。


「そうね、休みましょっか」


まじかこいつら。

追われてるんじゃないのか。

ここで休むまじか。


「なら、まだ進めますが今日はここで野営としましょうか。ユージもそれでいいか?」

「急いでは無いし、それでいいぞ。というか温泉って入れるのか?」

「今から成分を確認してくる。少し時間がかかると思うからここで待っててくれ」


ということでハーデンがテントやらを用意したあと、温泉のほうへと行ってしまった。

暇だしベルノと喋るか。


ハーデンが用意した折りたたみ椅子に座るベルノの横に座る。


特にやることもないのでベルノと雑談でもするかと思い、先程ハーデンが用意した折りたたみ椅子に座るベルノの隣に座る。

ベルノもやることがないのか話してくれるそうだ。


「いいのか?こんなところで休んで足踏みしてて」

「別にいいじゃない。それに私疲れたわ。お風呂にもあんまり入れてないし、温泉くらい入っても大丈夫よ」


そういえばこいつ元貴族の令嬢だったな。

そう考えると今の逃げて野営しての生活ってかなり苦なのかな。


「それとも、先に行きたい理由でもあるの?」

「いや、特にないな。ただ、足踏みしてる間にダンジョンが他の人に見つかって、とかになると困るんじゃないのか?」

「そこら辺はハーデンに聞いてちょうだい。全部任せてるから私は知らないわ」


そう言われればそうだろうなって感じはする。

ハーデンに頼りすぎだろこいつ。


となると火山地帯に関することとか聞いても知らなさそうだし、ハーデンについてとか聞いてみるか。


「ハーデンとはどれくらいの付き合いなんだ?」

「生まれた時から一緒にいたから18年のはずよ」

「あ、それ昨日ハーデンに聞いたわ」

「ならなんで聞いたのよ…」


うーん、聞きたいことがあんまないな。

下手に聞いて命を狙われるのもあれだし。

とはいえ何も喋らないのは俺が気まずい。


「ベルノはハーデンのことどう思ってるんだ?」

「どうって…どういう意味?」

「そのままの意味だけど」


昨日ハーデンは兄代わりとして仕えるのを狙ってベルノの専属になったって言ってたし、多分兄みたいに思ってるのかな。


「そうね、好きよ。心の底から」

「家族として?」

「一人の人として」


…まじか。

恋バナ始まるぞこれ。

俺と全くと言っていいほど縁のない話が。


「…何よ、聞いといて黙るのはあんまりじゃない?」

「普通会って2日のやつに言うか?」

「別に言ったっていいでしょ。ハーデンにはもう言ってるし、こんなこと聞かれても命が狙われる訳でもないし」


これ聞いて命狙われるなら命軽すぎるだろ。

いや、まぁ聞いたのは俺だけどなんも言えねぇよ。

2人のことあんま知らないし。


「…で、返事はなんて返ってきたんだ?」

「大人になるまで待ってるから、気が変わらなかったらまた言ってだってさ。乙女の気持ちをわかってないわよねあいつ」

「だから俺会って2日目だから共感求められても分からないって…」


その後も馴れ初めだったりを一応は聞いた。

といっても生まれてからずっと一緒にいて、その傍にずっと気にかけてくれる人がいたら好きになるのも納得ではある。


そんな感じで話していると、温泉の確認に行っていたハーデンが戻ってきた。


「成分を確認しましたが、大丈夫そうでしたので使いましょうか。熱さもかなり適温でしたし」

「なら早いけど晩御飯にしましょ?」

「わかりました、用意するので少々お待ちください」


ハーデンはそのままご飯の用意に取り掛かる。

手伝おうと思ったが、大丈夫と言った形で断られてしまった。


「この後はどうするんだ?」

「温泉で休んで、ハーデンが道をあらかた決めてくれてるからそれに沿って歩くだけ。もう3回目だし、そろそろダンジョン見つかって欲しいんだけどねー」


3回目ってすごいな。

てかダンジョンってかなりレアなんじゃないか?

それを探してるのってかなり無謀な気がするが…。


「ダンジョンってそんなに見つからないものなのか?」

「ここら辺はギルドの管轄外だから見つかりやすいってハーデンが言ってたし、そろそろ見つかるんじゃないかしら」


そんな感じで雑談しているとご飯が用意できたらしい。

ご飯を食べ、普段なら体を拭くだけで終えているが、今回は温泉がある。


ベルノがひとりで入って、俺がハーデンと一緒に入る感じかな。


「誰から入る?俺は別に後でもいいし、ここで荷物見てるぞ」

「あらそう?じゃあ先に入らせてもらうわ。行くわよハーデン」


え?そことそこが一緒に入るの?

てか俺一人で荷物番まじ?

色々ツッコミどころが多いが、まぁいいか。


てか温泉か…ちょっと楽しみだ。

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