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39.庶民のパーティー前

いつも通り小鳥のさえずりで目を覚ます。

なんかこの時間帯に起きるのが癖になってきた気がする。


イカつい兄ちゃんに朝ごはんを渡してもらう。


「お客さん、この前大変だったんだってな」

「え?あ、はい。まぁ大変でしたね」

「朝飯ちょっと豪華にしてあるから、味わってくれよな」


めちゃくちゃいい人じゃん。

ごめんイカつい兄ちゃんとか言って。


ちょっと豪華になった朝ごはんを食べ、とりあえずギルドに行ってみる。

集合場所聞いてなかったしな。


ギルドの入口に昨日同様私服のホタルがいるのが見える。

ホタルに近づき声をかける。


「おはよう、ルビアは?」

「ユージか、おはよう。ルビアはどうやら来れないらしい」

「何かあったのか?」

「親がしばらくギルドに行くのはやめろって言ったらしい。まぁあれだけ大怪我したら止められるだろうな」


なるほど。

いや確かにあの怪我だと普通に止めるよな。

俺が親なら止めるし。


「ということで暇そうな人を連れてきた」

「暇そうな人?」

「ユージも知ってる人だぞ」


誰だろう。

知ってる人なら宿屋の兄ちゃんかモーラスとかかな。


「ということで父上だ」

「…」

「…」


なんでこの人なの?

人選ミスにも程があるだろ。

理由を述べろ理由を。


「男性用の正装に関しての意見を出せる人を考えた時、父上しか思い浮かばなくてな。こう見えてもカナリア家の長ではあるから心配はしないでくれ」

「よ、よろしくお願いします…」

「…あぁ」


気まずいって。

絶対イヤイヤ連れてきただろ。

本当に気まずい。


ということで服屋へ。

マジで貴族御用達といった感じのお店だ。

店に入るなり、ホタルとルヒターを見た店員が慌ただしくしている。


「今日は男性用のを買いに来た。母上はいないから安心してくれ」


ホタルがそういうと店の人は落ち着きを取り戻した。


「失礼しました。男性用のと言いますと、ルヒター様のでございますか?」

「いや、こっちの彼、ユージの分だ」


ということで場違いな俺が登場。


「かしこまりました。ではユージ様、こちらへどうぞ」


店の奥へと連れていかれ、サイズを測られる。

かなり手際が良くてすごいと思った。

なんか転生前も含めて今がいちばん贅沢な扱いを受けてる気がする。


サイズが測り終わり、ホタルとルヒターの元へと戻される。


そして複数の服が出される。

オーダーもあるらしいが、時間が無いので既存のものを買うことに。


「ふむ、こちらも似合っているが…こちらも捨て難いな。色合い的にはこっちの方が…」

「ホタル様、そちらのと合わせるならこちらはどうですか?」

「おぉ、いいな。こちらに会うのは?」

「それなら…」


ホタルと店員がずっと話している。

俺マネキンみたいになってるな。

そしてルヒターが死んだ魚の目をしている。

この人呼ぶ必要あった?


「これがいいな。ユージはこれでいいか?」

「え?あ、あぁ、それでいいぞ」


ということで服が決まったらしい。

料金は金貨40枚。

当初の予定の2倍はやばいって。

払えなくね?と思ったがルヒターが半分払ってくれた。

マジでこの人可哀想。

ほぼ無で最後にお金払うだけって何しに来たんだ本当に。


ということで服を買うことができた。

こんな高価な服今日着たらもう来なさそうだが。


「かなり時間を使ってしまったな。とはいえまだ時間はあるが…ユージはどうする?」

「うーん…あ、そろそろ武器を取りに行かないとだった」

「なら一旦解散だな。また夜会おう」


そういうとホタルはルヒターを連れて行ってしまった。


てかあれだな、意識なかったからあれだけどもう魔法剣治ってるかな。


ということで鍛冶屋に来た。

鍛冶屋自体は閉まっているようだが、中に人はいるようだ。


ノックをし、中に入る。


「こんにちは」

「来たか小僧。ほれ、治した魔法剣だ」


剣を受け取る。

なにか変わったのか?


「魔力を込めてみろ」


そう言われ、魔力を込めてみる。

剣から火が出る。

いつもと変わらない気がするが…。


「火じゃない、水を出してみろ」

「水ですか?これって自分の最も高い適性の属性が出るんじゃないんですか?」

「いいからやれ!」


そういわれ魔力を込める。

水…ウォーターボールを纏わせるイメージで。


すると、剣が水を纏う。

…強いの?これ。


「うむ、成功だな。あとは水を回転させるなりしてみろ」


水を回転させるイメージ。

剣を中心に回すイメージが簡単そうだな。


水を回すイメージで魔力を流すと水が回転しだす。

これは切れ味がさらに上がってるのか?


「なかなかいい武器になったじゃないか」

「これすごいですね…」

「だろう?なぜならこのモーラス様が手を加えたのだからな!」


ということで真・魔法剣を入手!

かなり強化が入ってるから頼もしすぎる。


「あの、お代は…」

「あ?そんなもん要らねぇ、いい武器を作れただけでワシは満足だからな!」


無料で治してもらってしまった…。

今の俺は金欠、この善意を断ることなく受け入れるのが俺!


剣を受け取り、腰に携える。

一旦宿屋に戻り、荷物を整える。


買ってきた服を着てみる。


…あんま似合ってないな。

まぁ場違い感は薄れるか。


ドアがノックされる。

出てみれば宿屋の兄ちゃんがいた。


「お迎えが来てるぞ」


そう言われ、宿屋を出る。

そこには3人の人が立っていた。

カナリア家の3人だ。


「ユージ、またせたな」

「服着るのに手間取ってたから、むしろちょうど良かった」

「それじゃあ行こうか」

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