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33.築かれた歴史と超越者

ネズミ退治の依頼報酬を受け取り、さらにスライムの魔石も換金してギルドを後にする。

ホタルは両親に一応紅竜についての報告をしに行ってくれた。


「そろそろいい時間だし、解散するか?」

「そうですね、歴史館にも行きたかったのですが…明日にしましょうか」


明日の予定も決まってしまった。

まぁ俺は暇だからいいんだけども。

というより歴史館か、かなり気になる。


「じゃあまた明日」

「はい!また明日!おやすみなさい!」


宿屋に戻り、イカつい兄ちゃんに晩御飯を渡してもらい部屋に戻る。


スラムで見たあの紅竜。

一体なんだったのだろうか。

かなり怖いが、ホタルが何とかあの2人を説得してくれることを願おう。


ということで朝、いつも通り小鳥のさえずりで目を覚ます。

毎回思うのだが小鳥って雀なのだろうか。

異世界にいるのかな。


そんなことを考えながら朝ごはんを済ませ、荷物を整える。

集合場所を聞き忘れたが、とりあえずギルドに向かうとするか。


「あ、ユージさん、おはようございます!」


宿屋を出ると既にルビアが待っていた。


え、ずっと待ってたの?

俺のこと好きか?

と思ったが、集合場所を言ってなかったから待ってたとの事。

ただのいい子だった。


「今日は歴史館に行くということで。そのあと私はスラムに行きますが、ユージさんはどうします?」

「一緒に行くよ。スラムの方もちょっと気になるしね」


ということで歴史館へ。

かなり歴史を感じる建物だ。


中へ入れば受付があり、その奥に資料館など諸々があるらしい。

受付をし、料金を払って中に入る…予定だったが、ルビアがチケットを持っていたらしく無料で入れた。

さすがに悪いと言ったが、チケットが無駄になっちゃうからと半ば強引に渡されてしまった。


中に入り、色々見て回る。

途中途中気になったものをルビアが解説してくれた。


「数万年前、この世界に生命が誕生しました。そこからそれぞれ発展していき、それぞれの種族が文明を築いていきます。そして、戦争が始まりました」


元の世界と違うところは異種族がいること。

人間以外にもエルフや獣人、鬼人など様々な種族がいる。

当然、種族間の問題が発生し、それが戦争へと発展する。

元の世界の宗教や人種の拡大版だろう。

そこに魔法という武力が合わさる。

それは元の世界では想像もできないほど泥臭く、長引いたという。


「そんな戦争を止めた人達がいます。彼らは”超越者”と呼ばれてました」


超越者、戦争を終わらせるのに貢献した人たちらしい。

今では超越者ではなくSランクというランク付けをされており、1人で世界を揺るがすほどの力を持っているとの事。

どうなってんだよそいつら化け物かよ。


ちなみにこのゼファーノスにもその1人がいるらしい。

名前はジオラス、約500年前に最後の戦争を終わらせた英雄。


500年前ってすごいな。

しかも今も生きているのか。


そのまま流れでSランク冒険者についても聞いてみた。


1人目は先程のジオラス、二つ名は英雄らしい。

最後の戦争を終わらせたって考えると英雄と呼ばれるのも納得だ。

今は遠出をしているらしいが、いつか会ってみたい。


2人目はモミジ、二つ名は獣王。

二つ名の通り獣人を統べる獣人との事。

結界術に長けていること以外は知られていないらしく、そのため二つ名が獣王なのだとか。

ツービスにいるとの事なので運が良ければ会えるかもしれない。


3人目はセラエム、二つ名は魔法使い。

この魔法の世界で魔法使いと呼ばれているのはすごいな。

時間停止魔法とかも使えるのかな。

ちなみにこの人もとある国にいるとの事。


4人目はラジアータ、二つ名は魔王。

その名の通り魔族の王。

ただし約1000年前の戦争に敗北してからとある大陸に魔族ごといるらしく、見たことある人はいないらしい。

戦争では魔物を操り、主に人族と戦っていたとの事。


他にもいるらしいが、気になるものが出てきたので話を遮り聞いてみることに。


「これって写真か?狼…もしかしてフェンリル?」

「フェンリルをご存知なんですね。これはシャシン?ではないのですが…唯一記録に残されているSランクの魔物です」


なるほど、いや考えてみればそうか。

Sランクの冒険者がいるなら当然Sランクの魔物もいるだろう。


それ以外にも神器と呼ばれる武器もあるらしい。

俺が思い浮かべたのはやはりエクスカリバーだな。

そんな武器は知らないと言われたが…。


一通り見終わり、なんか聞こうと思っていたが忘れたのでそのまま歴史館を出ることに。

かなり色々なものが見れてよかった。


「そろそろお昼の時間ですし、良ければおすすめの場所があるので行きませんか?」

「なら、そこは奢らせてくれよな」


歴史館から少し歩いた先、富裕層が居そうな高級そうな家が並んでいる場所に出る。

もしかしてこのレベルの店が出るのか?


と思っていたが、ここら辺はスルーしてさらに奥の小さな店に出た。

どうやらこの小さな店らしい。


ドアを開けて入ってみれば小綺麗な内装の広がるお店が広がっていた。


「いらっしゃい、ってルビアちゃんじゃないかい。そっちは?婚約者かい?」

「あはは、全然違いますよ」


うん、いや違うけどさ。

そんなはっきり断らずにユーモアに行こうよ。


そんな冗談は置いといて、かなり庶民的な店な気がする。

店員とかなり仲良さそうにしているし常連なのか?


席に座り、ご飯を注文する。

値段もかなり良心的でお財布が喜んでいる。


出てきた料理を見てみればガーリックトーストにおそらくお店で作ったであろうソースがかかっており、備え付けにスープが着いている。


まずはガーリックトーストを1口。

カリッカリの外側がサクッという音を奏でた後にソースの風味が口全体に広がる。

中は柔らかいため食べ応えは残しつつ、それでいて味わう邪魔をしないのが素晴らしい。


備え付けのスープは普通だった。

特に言うことなし。


とはいえガーリックトーストだけでもマジでお値段以上のお味だったぞ。


「どうですか?美味しいでしょう?」


フンスッといった顔をしているルビア。

確かに勧めてくれたのはルビアだが、作ったのはお店の人…。


とまぁ色々思ったが、ここは感謝するべきだろう。


「あぁ、めちゃくちゃ美味いな。勧めてくれたルビアに感謝だ」


多少の雑談を交え、完食する。

まじで美味しかった。

本当に美味しかった。

…俺って語彙力ないんだな。

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