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102.Sランク最強の男

夜、魔物の気配がする。

でも姿が見えないんだよな。

とりあえずリアーシを起こすか。


「魔物いそうなんだけど…」

「…」

「あの…」

「…」

「…頑張ります…」


ということでひとりで討伐しなきゃいけない。

とりあえず魔力探知で場所だけは特定したいな。


…いるにはいるけど…。

これもしかして雪の中か?

ファイアボールで一掃してみるか。


「ファイアボール!」


火の玉を魔力探知に反応があったら辺に放つ。

予想が当たったようで、なにかが雪から弾き出された。


「ファイアアロー!」


飛び出したそれを火の矢で撃ち落す。

無事命中したようで、それは雪に落ちた。

駆け寄ってみるとカメレオンみたいな見た目をした魔物っぽい。

既に死んじゃってるから生物として鑑定できないのが残念。


ということでその魔物の魔石だけ取って戻る。

まぁあんまり強くなかったな。


戻ってきてすぐに目に入ったのは犬の影。

どうやら結界魔法の外でうろちょろしているようだ。

鑑定してみればスノーウルフ、どうやらこちらに気がついていないらしい。


そんなわけで魔法剣に魔力を込めてスノーウルフに奇襲を仕掛ける。

こちらに気が付かれることなく一撃で沈めることができた。

というわけで魔石と素材を剥ぐ。

なんか今日魔物が多かったな。

そろそろ交代の時間だしリアーシ起こすか。


「何してるんですか?」

「うおっ、起きてたのか」

「交代の時間ですので」


なんで時間ぴったりに起きれるの?

なんか魔法あるのかな。

前回一緒に旅した時もそうだったよな。


「あとは日の出まで私の番なので、ゆっくり寝てくださいね」

「言われなくてもゆっくり寝るよ。…寝袋リアーシの使っていい?」

「えぇ…変態ですか?」

「暖かいの使いたいんだって…」

「まぁいいですよ。匂い嗅がないでくださいね」


ギリ腹立つのが勝つな。

まぁ借りるの俺だからなんとも言えないんだけど。

てか別にリアーシいい匂いなんだからなんでもいいだろ。


そう思いつつテントに入り、横になる。

寝る前に戦闘したおかげでかなりゆっくり眠れそう。


ということでおはようございます。

やっぱ人が暖めたものを使うのがいちばんだな。

寝る前の布団が暖かくなる感覚も気持ちいいけど、雪国でそんなこと言えないからな。

そもそもテント自体暖かいけど。


「ご飯用意できましたよ」

「今行く。リコリス、朝ごはんできたってよ」

「…まだ…寝る…」

「ほらさっさと行くぞ」

「…鬼ィ…」


眠そうなリコリスを寝袋から引っ張り出して朝ごはんを食べる。

食べ始めたら最後まで美味しそうに食べるんだからさっさと起きればいいのに。


ご飯を食べ終え、再び旅路に着く。


「次の街までどれくらいでしたっけ」

「あと2日は必要だな」

「だいぶ長いですね…抱っこしてくれたりしません?」

「自分の体重理解してから喋ってくれ」


ということでしばらく進んでいく。

しかし、大きな壁にぶち当たる。

文字通り大きな壁だ。


「最悪ですね」

「こんなのあんのか…」


目の前には巨大な岩がある。

どうやらこれがあるせいで誰もこの道を通っていなかったらしい。

それを知らずにこっちを通った俺らは馬鹿だってことだ。

…行こうって言ったの俺じゃん。


「え、ここに来て戻るんですか?絶対嫌なんですけど」

「大回り…は出来なさそうだし戻るしかなくないか?」

「マジで嫌です。それなら抱っこして運んでくれないと動きません」


俺が悪いとはいえ25歳の成人女性がそんなのやるのはキツイだろ。

無理すんな。


とはいえどうするか。

上まで登って…ってのは現実的じゃないな。

命綱なしでやるには危険すぎる。


一旦破壊できないか試してみるか。


「じゃあ離れてるので頑張ってください」

「了解。…よし、ファイアアロー!」


しっかり構えてしっかり魔力を込める。

そして、岩に向かって放つ。

まっすぐ進んだ火の矢は岩にぶつかると霧散して消えた。

無理で草。


「…抱っこして」

「幼児退行するな。リコリス抱えるので手一杯だわ…とはいえどうするか」

「私、動きませんよ」


くそっ、使い物にならない。

これ2人を運ぶの?

俺が?

嫌すぎる。

特にリアーシは重いだろ。

無駄な脂肪が付いてるし。


そんなことを考えていると後ろで大きな音がする。

何かが落ちてきたような音だ。

振り返って見れば誰かがいるようだ。


「ユージ、リコリス、久しぶりだな」

「ゼノンか、久しぶりだな」


…いや怖すぎるだろ。

え、こいつ上から飛び降りてきたの?

正気か?


「何してるんだ」

「向こう側行きたいんだが、この岩が邪魔で…」

「なるほどな…飯の恩もある。これくらい壊してやる」


そういうと離れていろと言わんばかりにしっしと手を振られる。

少し離れたところで見守っていると、何やら黒い光と白い光が入り乱れ、岩が爆発する。


…いやいやいや、なんだよ今の。

魔法か?

初めて見たんだけど。


「あれは…闇属性と光属性の…ってことはあの人は…!」

「ゼノンと知り合いなのか?」

「知らないんですか?Sランク冒険者のゼノン様を」


Sランク冒険者なの?

初めて会った時ゲロりまくってたからそんなの知らないんだけど。

てか闇属性って人間も使えるのか。


「これでいいか?」

「お、おう。ありがとう…ゼノンってSランク冒険者だったのか?」

「言ってなかったか?」


言ってなかったか?じゃねぇよコノヤロー。

言われてたらタメ口なんて聞いてないわ。


どうやらリアーシが知っていたのは聖国の王が関連しているらしい。

Sランクで最も強い化け物、ゼノン。

なるべく鉢合わせしないようにと教えられていたらしい。


「そっちの女性は?」

「あー、えーっと…」

「リアーシです。聖国マーハウより教会の見回りで現在ユージさんと旅をさせていただいております」

「あのジジイのとこのか。ユージの仲間なら、悪い奴ではないのだろうが…」


なんか色々あるのだろう。

かなり苦い顔をしている。


ということで先に進みつつ、ゼノンが着いてくるようなので会話をする。


「ゼノンって何してたんだ?」

「俺は旅だよ。ブラブラ歩いてただけだ」


絶対嘘だよな。

Sランク冒険者って国の王をしてるイメージあるし、それをしてないってことはなにか探してるんじゃないのか?

もしかして邪人関連だったりして。


「とりあえずやることないなら一緒に旅するか?この後また別の2人と合流するんだけど」

「なら、着いていこう。俺の知りたいことが知れるかもだからな」


やっぱなんか探してるっぽいな。

まぁなんでもいいか。

ということでSランク冒険者ゼノンを仲間に旅を続ける。

心強すぎるだろ。

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