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『双樹の果てに』

掲載日:2025/10/27

日本語ソネット形式の詩です。

『双樹の果てに』



求めしものは こゝにはなかつた

身の朽ちしのち それは みつかるのだらうか

それとも 來世──幻さへなき空に

そつと ひかりのやうに あるのだらうか


面影なき その うつしみにて

また あてのなひ旅は はじまり

いつかの 夢は とほくなり

滅びの鐘が かすかに 鳴る


ふたつの根をもつ あの樹のかげで

ふたりは また めぐりあふ

誰とは 知らずに


幾度の果てに 人は もとめしものに

出逢ふとすれば それは

風のやうに そつとそばに──




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読んでくださった方々、ありがとうございます。

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