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泣かぬなら。2(改)

 田中さんは、当時64歳だったが、きっと僕の知らない人脈が数多く眠っていることだろう。おそらく、彼から聞いていた軽井沢で小説を書いている小説家辺りが、田中さんの死後、エッセイにでも彼のことを書くであろう。もしかしたら、後世には芸術家を精神的に支えた偉大な人物として数々の芸術家の小説や絵画や詩に登場するのかもしれない。田中さん自身も執筆をするが、もしかしたらその作品が死後評価されることだってあるかもしれない。そして、その作品を広める役目はおそらく僕の仕事だろう。一体、田中さんの家にはどれほどの小説や詩がホコリを被って眠っていることだろう。

 ただ、芸術とは一体なんだろう? たとえば、絵画で例えてみると、素人にはその絵画の良さがわからないというのが一般的な解釈だ。専門家が絵画のこの部分はこうとか、あの部分はこうとか色々な解釈をつけて絵画を評価する。しかし、素人にも絵画の良さは感覚的にわかる。なんとなく心打たれる作品だなとか、自然と涙が流れてくるだとか、そういったことだ。

今日、田中さんに71歳のお誕生日の手紙を書きました。

そういえば、最近小説書いてなかったですね。

また僕は筆をとるのかな?

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