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私たちって本当に双子なの?  作者: 青いバケモノ
つかの間の休息と友達襲来
21/22

京香と優子の初めて 20.5話

「梅木さん、ラベル貼り終わりそうですか?」

「うーん…まだ慣れない…」


 今日は初の図書委員の仕事。同じクラスの視聴覚委員、つまり同じ図書室の仕事。梅木さんとは初コンタクトだが、印象通り元気な人だ。

 何をやるにもニコニコしてて、結構めんどくさい作業であるラベル貼りで、苦戦をしているのにもかかわらず心なしか楽しそうだ。


「桜井さんはすごいね、今日が初めてなのにそんな綺麗に出来るなんて。」

「…昔から手先は器用だったので…梅木さんも、苦戦してるのに楽しそうで、なんというか、凄いですね。」

「あはは、元気だけが私の取り柄だからね!それに、ラベル貼りだって楽しいし!」


 気のせいでも何でもなかったらしい。梅木さんは本当に、ラベル貼りを楽しんでいる。


「…楽しい?」

「?うん。難しいけど、全然楽しいよ?」


 …ものすごく眩しい、笑顔が。

心の底から見てるこっちも元気に、なんだか楽しくなるような純粋無垢で綺麗な笑顔。


「…手伝いますよ。私の方は終わったので。」

「え、ほんと?ありがとう!優しいんだね桜井さん。」


 笑顔が眩しい。そんな大したことじゃないのに、ここまで感謝する必要などないのに。


「別に。大したことじゃないですよ」

「私からしたら大したことだって~ほんと、ありがとね!」

「…笑顔が眩しい……あ」

「え?」


 つい声に出てしまった。あまりにも笑顔が眩しくて…


「そんな眩しい笑顔だった?」

「うん。」

「へ〜。面白いこと言うね、桜井さん!」

「いや…本当に笑顔が眩しくて…」


 誇張とかではない。本当に何故か直視できない。

 梅木さんの明るさと、可愛さも相まって直視できない。何故か、目を逸らしてしまう。


「…あれ?これミスってる?」

「あ、そこは先に折ってから…」


 それから、幾つかラベル貼りをし、やり方を教えるなど図書委員の仕事を黙々と進めていった。


§


「ねぇねぇ、桜井さん。桜井って呼んでいい?」

「え、うん。全然いいよ。」

「じゃあ、私のことは京香って呼んで!」

「え…梅木、じゃなくて?」

「うん。京香。」


呼ぶのは名字なのに呼ばれるのは名前がいい?…なんにせよ、名前で呼んでって言われたら普通に名前で呼べばいい。カエデの時と同じように、何も考える必要は無い。


「わかった。京香………さん。」


 呼ぶだけ。名前を呼ぶだけなはずなのに、京香さんを名前で呼ぶのがなんか気恥ずかしい。

 カエデなら全然なのに、京香さんは…なんだか、やっぱり恥ずかしい。


「え〜、京香!」

「京香さん。」

「京香!」

「…京香さん。」

「む~…まぁ、別にそれでもいいけどさぁ…」


 何とか納得してくれたらしい。

 私だって呼び捨てで仲良さそうに呼びたいが…無理。無理なものは無理。


「それにしても、ほんと図書委員が桜井で良かったよ。」

「こちらこそ。京香さんとだと…その、楽しいから。」

「それは良かった。じゃ、ラベル張りやるぞ~!!」



 §



「…というのが、私と京香さんの出会い。」

「なんか、良いね」

「でしょー!実にロマンチックな出会い!」

「ロマンチック?…まぁ、京香がそう言うなら、そうなのかもね…」


 ロマンチック…かどうかは分からないが、私からしたら、衝撃的な出会いだった。

 まだ、この時は自分の気持ちを自覚してはいなかったけど、半分一目ぼれの様なものだったし。


「じゃ、私たちは帰るね~」

「バイバーイ」


 カエデとフウさんが教室を出た。

 私たちも、そろそろ教室を出ないと遅れてしまう。


「それじゃあ、京香さん。図書室行きましょ。」

「うん!」








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