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私たちって本当に双子なの?  作者: 青いバケモノ
つかの間の休息と友達襲来
20/22

みんな友達

「…で、どういうこと?カエデ」

「それは~…カクカクシカジカで~…」

「…ふざけてないで、カクカクシカジカで伝わるわけないでしょ!」


 桜井は怒って、カエデさんはふざけている。この気さくな感じ、やっぱり二人は学校でも一緒にいるところを結構見るから、私とフウと同じように親友、というやつなのかもしれない。

 お互い下の名前で呼び合ってるし。


「まさかフウの言ってた双子の妹がカエデさんの事だったとは」

「やっぱり二人は双子なんだ…カエデ、なんで黙ってたの?」


 まだまだ全然怒りが収まってないみたいな、桜井。正直、私はそんなことより早く遊びたい!せっかく私の親友と親友が友達になろうとしてるのに、勉強なんてしてられるか!…もちろん、ゲーム後は勉強。私の成績ヤバいからね…


「まぁまぁ、桜井。こうして話してくれくれたんだし、いいじゃん。」

「…京香さんがそういうなら…まぁ…」


 優しい優しい桜井は物分かりがいい。私のわがままも大体聞いてくれるし、突拍子のない事を言っても付いてきてくれる。私の勝手な都合で遅れた仕事も一緒に最後までいてくれたり、本当に桜井は優しい。


「え?…いいの?優子。」

「京香さんの顔に免じてね?まぁいいよ。ほら、勉強しよ。」

「「え~」」


 カエデさんとタイミングが被った。やっぱり、私とカエデさんは似た者同士だ。なんとなく性格とかも似てそう。


「「勉強しなきゃでしょ?」」「カエデ」「京香」


 …フウと桜井も同じことを言っている。あの二人もよくよく考えれば似ているのかもしれない。桜井もフウも成績上位だし、もちろん真面目。…ということは…カエデさんに頼めば…


「カエデさんカエデさん」

「ん?」

「フウって確か妹…つまり、カエデさんに甘々だったよね?」

「うん。」


 思ったよりも即答。それだけフウは表立ったシスコンという事?…それはそれでフウらしい。そしてカエデさんも嫌ではなさそうだし、仲がいいんだろうなぁ。


 何はともあれ、カエデさんがフウにお願いすれば勉強の前に遊べるかもしれない!もちろん今日は勉強しに来たので、勉強がしたくないわけじゃないが、こんな朝早くからの勉強が嫌なだけ。あと、私はカエデさんと、桜井はフウと、まだ知り合ったばかりなのだから、仲を深めるためにもゲームがしたい。


「じゃあさ、フウにお願いしてみてよ!」

「いいよ。その代わり、梅木さんも優子にお願いしてみて?多分梅木さんに甘々だから。」

「甘々かどうかは分からないけど…オッケー!やってみる!」


 確かに言われてみれば桜井は私に甘いのかもしれない。…いや、桜井はみんなに対して優しいし、カエデさんと違って、私限定という事はやっぱりないと思う。


 そして、やっぱりカエデさんはクールそうに見えてノリがいい。今さっき会ったばっかの私の、突拍子もないことにも付き合ってくれる。


「お姉ちゃん…勉強は後からで…少し遊んでからでもよくない?」

「私も!桜井、まだ私たち知り合ったばっかだし、少しくらいよくない?」


 決まった。私とカエデさんの連携コンボだ!


「…「カエデ」「京香さん」が言うなら…」

「「やったー!」」


 まさかの、本当に許された。なんだかんだ二人も会ったばっかだし、遊んで中を深めたかった?のかもしれない。桜井は、私みたいに元気な、ぐいぐい来るタイプの人間に弱いし、フウにも弱い説もある。


 前はフウの部屋で遊んだし、今日はカエデさんの部屋で遊ぶのか、またフウの部屋で遊ぶのか。昨日は、「妹の部屋も私の部屋とほぼ同じ」と言ってはいたけど、カエデさんの部屋、というものも見てみたい。


「なにやるなにやる?」

「うーん…私は何でも。桜井さんは?」

「私も特には。カエデは?」

「私も何でもいい。」


 みんな譲り合っている。日本人だなぁ。


 4人で遊んで、誰でも知ってそうなゲーム…やっぱ、あれしかないな。


「じゃあ普通にあのカート(レース)ゲームやろ!」

「おっけー。今日も私の部屋でいい?」

「私はどっちでもいいよ。」

「うーん…どうする?カエデ」

「じゃあお姉ちゃんの部屋でいいんじゃない?」


 と、いうことで、結局ゲーム&勉強はフウの部屋でやることに決まった。

 もう2度と家に遊びに行けない、というわけでもないし、なんなら今まで家には入れてくれなかった理由であろう秘密も知っちゃったし、学校から近いのもあってバンバン遊びに行けそうだから今日、カエデさんの部屋に固執する必要は無い。


「じゃあお姉ちゃん以外はハンデ付きで。」

「え?」

「お姉ちゃんゲーム下手だから。」

「…」


 思ったよりも歯に衣着せぬ発言。本当にお互いに遠慮がない。これこそがまさに究極に仲のいい証拠なのかもしれない。少なくとも、お互いのことが相当好きじゃないと出来ない芸当だ。


「ハンデって、どんな?」

「じゃあ、昨日私としたように、フウだけ普通に走って、私たちは10数秒止まるって感じでいいんじゃない?」

「いいね。それで行こう。」


 と、いう事で、フウ以外は最初に10秒程度待ってからスタートすることになった。

 ただ、このゲームをやったことがある、もしくは見たことがある人ならわかるだろうが…このゲームの遅くスタートする、はあまりデメリットになっていない。順位が下であればあるほど強いアイテムをゲットできてしまうので、フウに追いつくのも容易である。


「…なんで7位?…おかしくない?」


 案の定、フウは私たちに抜かされてしまった。

 結果は、

 1位 カエデ

 2位 優子

 3位 私

 4位 CPU

 :

 7位 フウ


 またもやコンピュータに負けるフウ。ある程度このゲームはやったことがあるはずなのに、この下手さ。


「…ま、まぁ、このゲーム、下位から始まるデメリットほぼないから…オンラインとかじゃない限り。」

「CPUに負けるのはヤバいけどね」

「…じゃあ、別ゲーやろっか!」


 それから、格ゲーという名の愉快なパーティーゲームをやったが、案の定、そこでもフウはボロボロだった。


「…もう十分ゲームはやったでしょ。ほら、勉強やるよ。」

「は~い。」


 普通に、テスト勉強が始まった。ラストは月曜日。一点狙いでの勉強だから、その分点は取りやすいはず。ここで高得点を取っておかないと…本当にまずい。


「桜井~これどうやんの?」

「それは…普通にこうして…」

「…なんか二人、仲いいね。」

「そりゃもちろん!」


 私と桜井は一年のころから図書委員と視聴覚委員、つまり一年以上同じ仕事をしてい。そりゃあ仲も深まるってもんよ。


 桜井に抱き着いて、手を握る。こんなことだってできちゃうほどには仲がいい。


「あ、え、きょ、京香さん!?」

「ん?どうしたの?」

「優子が顔真っ赤にしてる、珍しい。…もしかして恥ずか」

「カエデ?野暮なことは言わない方がいいよ?」


 恥ずかしい?桜井が?…まぁ、確かに、桜井は意外と恥ずかしがり屋ではある?…ような気がしなくもなくもない。


「いや、嫌ってわけじゃ…むしろ嬉しいって言うか…」

「ん?」

「いや、なんでも…」


 やっぱりなんか、少したどたどしい?…まぁ、いっか!私と桜井の仲だもんな!


「優子がプルプル震えている。…なんか珍しっ」

「…ほら、二人ともイチャイチャしてないで、特に京香、勉強しないとやばいでしょ?。」


 相変わらずフウが堅い。少しくらい息抜きしたっていいじゃん………いや、ダメだ。優子やフウはともかく、私は本当にヤバいんだから。


「よし!明日のテストは絶対に80点以上取る!出そうなところ教えて!!」

「うわっ急にやる気。」

「本気でやらないと…本当にIT短大行けなくなっちゃう…」

「うっ…私もがんばらないと…」


 私の言葉で、私とカエデさんにダメージが入った。聞いた話によると、カエデさんも私と同様、結構ヤバいらしい。

 成績ヤバい同士頑張ろう…少なくとも私よりは成績良いだろうけど。


「じゃあさっそく、もう一回一から…」


 こうして、真面目な真面目な勉強会がスタートした。



 §



「んーーーーーーーーー…はぁ…終わったーーー!!!!」

「京香うるさい。」


 今は月曜日の放課後。テスト終了やったねの会として、私の家に集まっている。


「なんか意外と簡単だったね」

「私もそう思った」

「それは二人が今回のために必死に勉強したからだよ。」

「うん。普通に難しかったよ。」


 やっぱり勉強って大事。ちゃんとやったところが出て、知ってる問題が出て、いつもよりも明らかにすらすらと解けた。


「絶対80行った!ワンチャン90もある!」

「よかったねぇ」


 それは、梅木さんも同じっぽい。正直、90の自信はないが、80は多分行けたと思う。


「今日はフウがゲーム上手くなるまでとことんやるぞー!」

「それじゃあ一生かかっても無理じゃ?…」

「カエデ?私だってやれば出来るんだよ?」


 お姉ちゃんのゲームのできなさは異常だ。少なくとも、一日足らずで上手くなれるとは思えない。

 特に、PSがより必要とされるゲームは苦手だ。


「よ~し、じゃあ超ド定番!双六系パーティーゲームをするぞ~!」

「…あれ?私の特訓は?」


 双六パーティーゲームはお姉ちゃんが得意なやつだ。ミニゲームはあるが、それもさほどPSを必要としない。双六という運用素から、要所要所の判断力。こういうタイプは本当にお姉ちゃんの才能が発揮される。…でも、ゲームでお姉ちゃんに負けたくない!


「じゃ、ジャンボリーやろ~。カセット入れて~」

「おっけー」

「あ、多分カセット私の部屋にある。取ってくるね。」


 前一緒にやったときは、私の部屋でやった。まだ一回しかプレイしたことのない、比較的新しめのゲーム。結果が分からない、ギリギリの戦いが出来そうなゲーム。なんだかんだこういうタイプが一番楽しい。


「よし、始めよ。」

「じゃあ私ヨッ…このキャラ使う~」

「私おばけ使う。かわいい」

「じゃあ私達は姉妹だから…この兄弟使おう!M&L!」

「え~…梅木さんと優子はかわいいキャラ使ってるのに…まぁいいけどさぁ…」


 でも使うならMの方が良かった。Lが主人公のLマンション、やったことないんだよなぁ…


「じゃあステージは…このショッピングモールでいい?」

「いーよー」

「じゃ、始めよう!」


 ということで、双六系パーティーゲームが始まった。

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