表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
マネキンの首  作者: ツヨシ
2/3

ある日の学校帰り、俺はなんとなくマネキンを見てみようと思った。

あの日以来開いたままシャッターをくぐり、中に入る。

そしてながめた。

すると気づいた。

二十体あるマネキンの中の一体。

その首がなくなっていることに。

――えっ、なんで?

なぜかはわからない。

それにマネキンの首が一つなくなったからと言って、どうにかしようとも思わない。

少しばかり気にはなったが、俺は倉庫を出て家に帰った。


数日後、再び倉庫に入ると、首がなくなったマネキンが二体になっていた。

不思議に思いつつ、俺は倉庫を出た。


学校に行く途中、俺は雅俊に聞いてみた。

「あの倉庫のマネキン、二体ほど首がなくなっているんだけど、おまえ何か知らないか?」

雅俊は、えっ、と言う顔をしたが、知らないと答えた。

その様子は俺には本当に知らないように見えた。

同時に雅俊は、あのマネキンには何の関心もないように思えた。


しばらくしてからのこと、俺は久しぶりに倉庫の中に入った。

――一、二、三、四、五。

首のないマネキンが五体になっていた。


夏休みになった。

学校に行くことはない。

そして倉庫の前も通らなくなった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ