第7話・ジュリエット救出‡中編・その4†
ついに、カギを持つ敵との戦いに終止符が!そして、新たな脅威の予感?
フロムの巨大化した姿にあっけを取られてオイコットは転落死した。
シグマはジェットコースターから降りて、オイコットが落ちた場所へと向かった。死体は消滅したらしく、青いカギだけが落ちていた・・・。
シグマ
「このカギが必要なんだな・・・。しかし、一話限りで死ぬとはな・・・」
シグマは青いカギを拾うと、フロムの元へ向かった!
その頃、ディスティニーと白黒マンは世間話をしながら戦っていた!
白黒マン
「わしもかっこよく巨大化したいのう!」
ディスティニー
「俺も機会があったらなりたいのもだ!」
ディスティニーはビーム攻撃をした!
しかし、白黒マンは難無く避け、ビームは線路に直撃した!すると、汽車は脱線した!
ディスティニー
「どわぁ!?」
よく見ると、汽車はメリーゴーランドへと向かっていた!
ディスティニーは逃げようとした!ところが、汽車の底に開いた穴に足がはまって動けない!
ディスティニー
「くっ、ここで散るのも運命か・・・」
すると、白黒マンは黙ったまま自分の乗っている車両とディスティニーの乗っている車両を切り離し始めた!
車両を切り離せばディスティニーは助かる。しかし、汽車側の白黒マンは・・・。
ディスティニー
「よせ!!お前だけでも逃げろ!」
白黒マン
「生きろ若者よ、生きて生きて、運命を越えし者となれ!」
そう言った途端、車両は切り離され、ディスティニーの乗っていた車両は止まった!
そして、白黒マンは汽車と共にメリーゴーランドに突っ込んだ。大爆発した。
ディスティニー
「し、白黒マン!!」
ディスティニーは急いで、炎の中から白黒マンを救出した。白黒マンは虫の息だった・・・。
白黒マン
「ディスティニーよ、わしの孫娘の・・・アクアは・・・元気か?」
ディスティニー
「なに?白黒マンやゼブラスは妖魔なのに、なぜ悪魔が生まれるんだ?」
白黒マン
「実は、悪魔と妖魔には・・・子供ができてな。しかも、人間が高確率で生まれるのだ。悪魔や妖魔も少なからず生まれるがな・・・」
ディスティニー
「まさか、妖魔と悪魔の間に人間が・・・。そんなことより、白黒マン・・・死ぬんじゃねぇ!!」
白黒マン
「ゼブラスにも頼む。父として一緒にいることが少なくて・・・すまなかった・・・と・・・・・・」
白黒マンは息絶えて消滅した・・・。
ディスティニー
「俺が・・・悪いんだ。全て、俺が・・・。
だが・・・だが、今ここで死ぬわけにはいかない。白黒マンの遺言、ジュリエットの救出を背負っているからな・・・」
ディスティニーは涙を拭い、白黒マンの遺した赤のカギを拾ってフロムの元へ向かった!
ビコーズもメタルナイトと戦っていた。が、メタルナイトがいきなり提案を申し上げた!
メタルナイト
「こんなことをしていても勝負がつきませんから、ここは一撃で決めましょう」
ビコーズ
「一撃で決める!?」
メタルナイト
「本当の正義の味方なら、一閃を使えるはずです。
一閃とは、相手が攻撃してきたときに発動できる技なのです。どうです、これで終わらせてしまいましょうか?」
ビコーズ
「うん、そうしよう。だが・・・。もしも俺が死んだら、俺の代わりにジュリエットを救出してくれ。
本当の正義の味方なら、そうしてくれ・・・」
メタルナイト
「はい、約束しましょう。
では・・・いきますよ?」
ビコーズ
「ああ!!」
両者は剣を構えた!
そして、二人はすれ違い様に一閃を放った!
・・・メタルナイトが倒れた。
ビコーズはメタルナイトに近寄った。
ビコーズ
「大丈夫か・・・?」
メタルナイト
「うう・・・。大丈夫では・・・ない。お前の正義の一閃が、私の正義を・・・越えたのだ。私を越える正義の味方が現れたのだ・・・。未練は・・・ない。
最期に・・・、私の名前を言っては・・・くれないか?」
ビコーズ
「・・・メタルナイト、俺の次に強い正義の味方・・・」
メタルナイト
「ふっ・・・。名前だけでも・・・良かったんだがな・・・」
メタルナイトはそう言って、静かに消滅した・・・。
メタルナイトは黄のカギを遺していった・・・。
ビコーズ
「お前の技である突進斬り、そしてお前の魂・・・しかと受け取った!」
ビコーズはそういうと、カギを拾ってフロムの元へ向かった!
フロムは立ったまま観覧車を眺めていた。そして、何を思ったか、観覧車をつかみあげ、地面へたたき付けた!
ローピエもその巻き添えを喰らった!
ローピエ
「あ〜、びゃああーーー!!!」
ローピエは潰れて消滅した!そして緑のカギを落としていった!
フロム
「ふぅ、疲れた〜」
フロムは元の大きさに戻った!そして、その場に寝転んだ!
フロムが寝込んでしまったため、ロミオが緑のカギを探し出した!
ロミオ
「ふぅ・・・。やっと見つけたよ。でも僕、何もしてなかったからなぁ・・・」
ちょうどその頃にビコーズ、シグマ、ディスティニーがやって来た!
ディスティニー
「みんな、カギを手に入れたな?」
シグマ
「ああ。これで全てのカギが揃ったな。
ってことは、リードの戦っている敵は・・・何も持ってことになるよな!?」
ディスティニー
「そうだな。さっさと敵を倒して、ここへ来いとでも連絡するか」
ディスティニーはリードに連絡した!リードはガッカリした!
リード
「えー、俺の戦っていた敵はカギ持ってなかったのかよ・・・」
そう言った途端、池からダラムがはい上がってきた!
ダラム
「お前だけでも、お前だけでも殺してやる!!」
リード
「な、貴様!?」
ダラムがリードに襲い掛かった!その時!
いきなり周りを深い霧が包んだ!
リード
「なんだ!?」
怪現象は霧だけに留まらず、謎の男とジュリエットの見ているモニターも、リードの写してるところだけ、砂嵐になったのだ!
謎の男。
「な、何が起きたんだ!?」
ジュリエット
「もう敵は倒されたはず・・・」
深い霧に包まれ、困惑していると霧の中から美しい顔の男が現れた!なんと、その男の額には天津飯みたいに眼があった・・・。
ダラム
「なんだ、お前は!?悪いが、こいつの相手は俺がしているんでね」
三つ眼の男
「あなたではヘルクライム78柱には勝てない。だから死になさい。
エンドソウル!!!」
三つ眼の男がそう唱えると、ダラムが燃えだした!
ダラム
「ぐおぁあああーーー!!!」
ダラムは瞬く間に灰と化した。リードは恐る恐るダラムに問い掛けた!
リード
「今のは、一体?」
三つ眼の男
「あれは、敵を内部から焼き尽くす呪文だ・・・」
男はそう答えると、さっき来た道へ身を翻した!そして、来た道を戻っていく・・・。
とっさにリードは質問した!
リード
「お前、何者なんだ?」
すると、男は小声で答えた!
三つ眼の男
「・・・人間の錯覚から生まれた幻影さ・・・」
そう答えて、霧の中へ消えた。しばらくすると、霧は晴れた。モニターの写りも元に戻った!
ジュリエット
「何があったのかしら?」
謎の男
「モニターでは確認出来なかったが・・・ハッキリと感じたぞ。
池の方角から、一瞬だけ発動された強力な魔法の気を・・・」
その男は冷や汗をかいていた・・・。
しかし、ずっとそんな状態になっている場合でもなかった。なぜなら、全てのカギが揃い、ついに決着の時が来たからだった・・・。
あまり戦いの描写が良くなかったし、中編が長引きすぎたのが反省すべき部分・・・。これからは、その1、その2・・・といった表記にしたいと思います。