第5話・ジュリエット救出‡中編・その2†
やっと敵が現れはじめ、遊園地でノホホンとしていられなくなってきたようですが・・・?
みんなが別々に行動しだし、チームワークが崩れはじめたのをモニターで見ていたジュリエットは心配し始めた!
ジュリエット
「あいつら、私を助ける気、あるのかしら?」
すると、謎の男はこう答えた!
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「ふふふ・・・。みんな一人ずつになったか。これならちょうどいい勝負になりそうだ」
ジュリエット
「お前・・・、何が言いたい!?」
このあと、ジュリエットはこの男の言ってる意味を理解することになる・・・。
その頃、リードは池で顔を洗っていた!
リード
「まったく・・・。ディスティニーのバカっぷりは高校の頃から変わってないなぁ・・・。
ん?なんだ、この池?」
リードは池を見渡して驚愕した!
いくつものボートが池に浮いていた。しかし、そのボートには誰も乗っておらず、不気味な雰囲気を醸し出していた・・・。
リード
「なんで、ボートがこんなに浮いてるんだ?」
リードがそんな独り言を言っていると、一番奥のほうのボートから誰かが叫んできた!
ダラム
「お前が俺の相手か・・・。さぁ来い!このダラムがお前を地獄へ還してやる!!」
リード
「まったく敵が見当たらないと思ったが・・・。自分のほうから死にに来たか」
リードは突如現れたダラムと戦うことに。
リードが戦う相手を見つけたにも関わらず、ディスティニーは悠々と汽車に乗りながら唐揚げを食べていた。
ディスティニー
「なんか、昔を思い出す。姉ちゃんとよくこんな感じの汽車に乗っていたもんだ」
そんな昔話を思い出していると、突然汽車が止まった。
ディスティニー
「な、なんだ!?まだ半分くらいしか進んでないぞ!?」
そんなことを言っていると、白黒のオッサンが乗り込んできた!
白黒
「よっこらしょっと・・・」
そのオッサンが乗った途端、再び汽車が動き出した!
突然現れた白黒のオッサンはゼブラスを思わせる姿だった。そこで、ディスティニーはある質問をした!
ディスティニー
「あの、ゼブラスって知ってますか?ってか、誰ですか?」
すると、その白黒のオッサンは驚きの返事をした!
白黒マン
「わしは白黒マン。ゼブラスの父じゃ」
それを聞いたディスティニーは納得した!その時、白黒マンはいきなり襲い掛かってきた!
ディスティニー
「わっ・・・!?何を・・・。
俺はお前の息子と知り合いなんだぞ!」
白黒マン
「わしの息子をしってるなら、わしと戦え!!」
ディスティニー
「ええーーー!!??」
ディスティニーは理不尽なゼブラスの親父と戦うことになってしまった!
ディスティニーが戦うことになったころ、リードはダラムの所まで、ボートを跳び移りながら近づいていた。
リード
「てめぇ、池に落ちたくないから動かないんだなw」
ダラム
「無礼な!!お前が来るのを待っていたんだ!!!」
バキャッ!!
ダラムは減らず口を叩いたばかりにリードのパンチを食らってしまった!!
しかし、ダラムはボートから落ちなかった!
ダラム
「こいつ・・・!」
リード
「ボヤボヤしていたから、こうなったんだろうがw」
ダラム
「ええい、さっきからwとかいう記号を使うな!!」
ダラムは剣で切り掛かった!しかし、リードはその剣を素手でへし折った!
ダラム
「あう!!」
リード
「ふっ、所詮はその程度か」
ダラム
「ほ、ほざけぇ!!」
ダラムは隠し持っていた爆弾でボートを破壊し始めた!さすがにリードもこれには驚いた。
しかし、リードは驚異の脚力でボートに跳び移って難無く避ける!
リード
「おいおい、そんなことして・・・。後悔しても知らんよ?」
ダラム
「黙れ!!なぜここまでやらねばならぬのかは俺にもよくわからん。
だが、お前を見ていると何故かイライラするんだ・・・」
ダラムはそういいながら、さらにボートを破壊しまくった。
リードはそれをどうにか回避し、陸地に辿り着いた。
ダラム
「おのれ、卑怯な・・・」
リード
「卑怯なんて言っているヒマあったら、自分の周りを見てみろ」
ダラムは辺りを見渡した。
浮いているボートは自分の乗っているボートだけ。移動に使うオールはない。自分のいる場所は池の真ん中・・・。
リード
「どうやってここまで来る?
濡れずにな・・・」
ダラム
「ちょっと、オールこっちまで投げて☆」
リード
「嫌じゃ」
リードがこんなことしているなか、ビコーズはいまだにヒーローごっこではしゃぎ、シグマはジェットコースターで楽しんでいた。
一方、ローピエを倒そうと苦戦していたフロムはというと・・・。観覧車に乗っていた。観覧車のゴンドラの屋根の部分に・・・w
フロム
「ロミオ!観覧車を起動せい!」
ロミオ
「わ、わかりました。
ですが・・・、そんなところに乗っていて怖くないんですか?」
フロム
「バカヤロー!!高いところが怖くて、ジュリエットを救えるか!」
フロムがそんなことを言って間もなく、観覧車が動き出した!
フロム
「よーーーし!!これで奴の元まで行くぜ!!!」
フロムは不安定な場所に乗った状態で、観覧車の一番てっぺんまでやって来た!
しかし、ローピエはいなかった!
フロム
「な、いない!?」
すると、一番下の方から声が聞こえた!
ローピエ
「アハハハハ!オイラはここだよ!」
フロム
「馬鹿な!?いつの間にそこへ!今行くから覚悟しろ!」
フロムは観覧車のゴンドラの屋根の部分に乗りながら、一番下まで移動した。
が、ローピエはまたもや一番てっぺんの部分に現れた!
フロム
「なぜだ!?なぜ奴の所まで行けぬぅ!?」
フロムがローピエに出会えないのは簡単な理由があった!
フロムもローピエも、ゴンドラに乗ったまま自分では動かずに、観覧車の動きに身を任せていたため、ぐるぐる回るだけで、出会えるはずがなかったのだ!
これをまじかで見たロミオ、モニターごしに見ていたジュリエットはこう思った!
ロミオ・ジュリエット
「(心の声:馬鹿だろ、お前・・・)」
離れ離れになった二人が、同じ心境になった瞬間だった!
そして、ジュリエットは謎の男の企みに気づいた!
みんなを孤立させ、一人になった所を殲滅しようとしていることに!
つまり、ビコーズやシグマにも敵の魔の手が忍び寄っていることを意味している・・・!!
中編が予想以上に増えそうな予感。謎の男との戦闘は後編にやるつもりなので。




