第16話・釜井達の夜?真夜中の大激戦!!
一応、妖怪は出るが鎌鼬は出てこない。シグマの娘が新たな12支星獣の驚異を!?
六苛戦を復活させてしまったものの、実体化してくれなければどうしようもないということで、ダークラは夜の仕事をこなすことにした!
ダークラ
「といっても、エロいことではないからな!」
ダークラはそんなことを言うなり、シグマ夫婦に会いに行った!
ダークラ
「シグマ!タウ!元気か?」
シグマ
「はい、ダークラ様!
私達に子宝を授けて下さって・・・誠に・・・ウッ!(´;ω;`)」
タウ
「ダークラ様・・・。本当にありがとうございます!ちなみに、この娘にユプシロンと名付けましたの」
ダークラ
「そ、そりゃよかったな。ははは・・・」
ダークラは知っていた!
シグマは子供が作れないのではない!
作る気がなかっただけだったことを!!
ダークラ
「(心の声:ヘルクライム78柱での社内恋愛を経て結ばれたNo.13・シグマとNo.25・タウ・・・。夫婦仲は良いのに、いったいなぜ作ろうとしなかった?)」
ダークラはそう思った!
そして、ダークラはユプシロンの存在に奇っ怪な疑問を抱いていた!
ダークラ
「(心の声:竹から生まれたという、あの小僧・・・。かぐや姫なのか?それともスターファイアーの同種?確かめたいが、あんなに小さい顔では、俺みたいな老眼にはたまらんわい!!)」
すると、ダークラは闇の割れ目から奇妙なスプレーを取り出した!
ダークラ
「その娘に儀式をしてやろう。これさえやれば、月に帰らないし、身長も不気味に伸びたりはしないはず・・・」
そういって、ダークラはユプシロンにエチレンガスを噴射した!
すると、ユプシロンはみるみるうちに成長して、見事なまでの美少女へと変貌してしまった!
シグマ
「でぇええーーー!?」
ダークラ
「エチレンガスすげぇっ!!
(心の声:ってか、こんなガスでここまで成長するとは・・・。どこの種族だ?)」
ユプシロンは布に包まれていただけだったので、成長したせいで素っ裸を晒してしまった!
ユプシロン
「この変態!!ワラワの裸に興味あるのか!?」
ダークラ
「ああ、すまん。ちょっくら服を持ってきてやる!」
ダークラはそういうと、自分の娘のマヤミから服を剥ぎ取った!
マヤミ
「きゃあ!パパの鬼!!」
ダークラ
「俺が鬼?違う・・・俺は魔王だ!!」
ダークラは服だけでなく、ランジェリーもぶん取った!そして、ユプシロンに渡した!
ユプシロン
「なんじゃ、この薄着は!?わらわはもっと厚着だぞよ?」
ユプシロンは不満そうだったが、渋々着こなした!
ユプシロン
「うむ・・・。スースーしていて変な感じじゃが・・・。不思議と体が軽いぞよ☆」
ユプシロンは不思議な着心地に何気に満足そうだった!
ダークラ
「なぁ、ユプシロンよ・・・。お前はどこの星から来たんだ?」
すると、ユプシロンは急に涙目になって答えた!
ユプシロン
「わらわはかに座の近くにあるマール星の姫じゃ。実は、あるとき星にやって来た化け蟹から逃げてきたのじゃ・・・」
ダークラは化け蟹と聞いて、12支星獣が頭をよぎった!
が、ダークラはさらに詳しく尋ねた!
ダークラ
「その化け蟹は、お前の星でどんなことをしたんだ?」
ユプシロン
「その蟹は、マール星の住人を次々と食い殺していったのじゃ。
そして、わらわの父上と母上までも・・・」
ユプシロンはそう言うと、さめざめと泣いた!
ダークラ
「そうか・・・。そいつはマール星の住人を食い物に・・・。
ならば、俺がそいつを喰い返してやる!!!」
ユプシロン
「え・・・?
それはわらわの種族の仇を討つと受け取っても・・・?」
ダークラ
「いいよ!」
ダークラは快く引き受けた!
と言うのも、その蟹が貪欲ならユプシロンを食べにやって来ると思った!ダークラからすれば特大のご馳走の襲来なのだ!
ダークラ
「よーし、一刻も早く迎え撃たねば!」
ダークラはそういうと、外に出て、庭の芝生に寝転んだ!そして、星を眺めた!
ダークラ
「さぁ、来い!蟹座が来なくても、射手座と水瓶座と天秤座じゃなければなんとかなる!」
ダークラは意気揚々だった!
三時間後・・・。めんどくさくなったのか、ダークラは城に戻ることにした!
ダークラ
「全然来ないな、蟹野郎・・・。
しかたねえか。明日もあるし」
ダークラはそう言いながら、城へ戻った!しかし、城の門は堅く閉ざされている!
ダークラ
「ああ、そういやもう門限だったなぁ。シンデレラの魔法が解ける時間でもある、12時・・・。
ロマンチックか夢の破壊になるかは知らんが、今言えることは城主を平気で追放できるような奴らだったんだな、あいつら・・・」
ダークラは仕方なく、義甥・英次郎の家に泊めてもらおう事にした!
ダークラは城の出口に繋がる橋をこつこつと歩きはじめた!ダークラ城も典型的城の作り方で、城には堀があった!そこに橋が掛かっていて・・・。と、もしも城門が閉じられ、出口の門までもが塞がれたら、どうしようもなくなる・・・。
と、いう状態にダークラは陥った!
ダークラ
「・・・あれ?こんなところに壁なんか合ったっけ?
ってか、ここまで塞がったら朝になるまでこの橋で・・・!?
ちょっと待てよ!55歳がこんな硬い橋の上で寝れるわけがない!!!過って橋の下へ落ちるかもしれないしなぁ・・・。MPが足りないから、瞬間移動も出来ないしなぁ・・・」
ダークラはそういいながら困り果てた!すると、ダークラはあることに気づいた!
ダークラ
「あれ?この壁・・・動いてね?」
ダークラはそういって壁を見上げた!
なんと、その壁は野生のぬりかべだった!
ダークラ
「ちょっ、おまっ!!どうやってここに入った!?」
ダークラはそういいながらも、このままぬりかべが城門までやってきたら・・・と思った!
ダークラ
「・・・ぬりかべを破壊するしかないか」
ダークラはそういって、ぬりかべを殴りつけた!
しかし、うんともすんとも言わない!
ダークラ
「や、やばっ!!」
ダークラはひたすら殴る蹴るを繰り返した!
しかし、ぬりかべの防御力が高すぎて、ダークラの攻撃など屁のかっぱだった!
ダークラ
「まずいな・・・。このままでは押し潰されてしまう・・・」
ダークラは焦った!そこでダークラはダークネス・ダークラになることにした!
しかし、ダークネス・ダークラになるには何かに対する怒りが必要だった!
ダークラ
「怒れる理由が・・・ない」
しかし、ダークラは胸に手を当てて考えた!
ダークラ
「最近現れた12支星獣ってやつが人々を苦しめているらしいな・・・。いてはならぬ者めが・・・。そしてなにより、
蟹野郎!!なぜ来なかったんだーーー!!!」
ダークラはそう叫ぶと、漆黒の闇に包まれた!
その闇が消えた時、覆面を脱いで美しい顔をさらけ出し、真っ白な髪をなびかせるダークラの進化系・ダークネス・ダークラが立っていた!
ダークネス・ダークラ
「これで終わりにしようや」
ダークネス・ダークラは魔力重視型で、手には巨大な狂気のブレスがうずまいていた・・・。
ダークネス・ダークラ
「これで、最期だぁーーー!!」
ダークネス・ダークラは狂気のブレスをぬりかべにぶちあてた!!ぬりかべは粉々になって砕け散った!
ダークネス・ダークラ
「まったく、手間取らせやがって・・・」
ダークネス・ダークラは通常のダークラに戻った!
騒ぎを聞き付けたオメガが城の扉を開けて、ダークラに近寄った!
オメガ
「どうしましたか、ダークラ様・・・?」
ダークラ
「なに勝手に城の扉を閉めてるんだ!!バカタレが!!!」
そういうと、ダークラはオメガを殴りつけた!
オメガ
「あべし!!」
こうして、ダークラの長い夜は幕を閉じ、明日から12支星獣との戦いの日々が始まるのである。
ダークラは蟹がどうしても食べたいようです。この様子だと、羊、山羊、牡牛も・・・!?