表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
インフィニティ・ブルー  作者: 仲仁へび


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

42/54

第41話 夢



 それからは、特に大きなイベントはなく、イリア達の希望通りに町を巡っていった。

 これからの事について落ち着いて話をしたかったが、先ほどの事で気がそがれてしまったので、とりあえず、彼女達がぶらぶら行動するのに付き合っていると言った感じだ。


 大きな所で違いはないものの、地上の世界はやはり長い間、海中都市と断たれていいただけあって独自の文化が発達し、クロードにとっても興味深い事や、新鮮な事が山ほどあった。


「外で遊ぶ玩具だって、たくさん! これ変なの。あれ見た事ない。カラフルで綺麗だよねー」

「喋るなら一度に一つの事だけにしなよ。イリア、何言ってるか分かんないよ」

「クロード、見てこれ。おかしいお面!」

「あー、もう。聞いてないし」


 危険はつきものと言っても解放的な土地が広がる世界では、人々の趣味嗜好も違っていて、それに反映された商品は見た事がない物ばかりが店に並んでいる。

 畑や農耕地などが広く持てると言う事もあって、果物や野菜売りは、色々な種類の品を購買客に売りさばいていた。


「面白いねぇ。凄いねぇ。ユーフォちゃんも楽しい?」

「うん、見た事ないのばかり」

「だよね!」


 ふと思った

 小さい頃から抱いていた、インフィニティ・ブルーを超えるというイリアの夢はもう叶ってしまっている。


 なら、今の彼女は何を目標としてここに立っているのだろう。


「イリア」

「ん、なに?」

「イリアの次の夢って、何かあるの?」

「んー? まだないよ。どうしたのクロード」

「いや、何となく気になっちゃってさ。イリアは何かに迷ったりしないのかなって。僕みたいに」

「クロードは迷ってるの?」

「迷ってばかりだよ、いつもそんな感じだから」


 利益と望みを計りにかけて、それで物事を決める癖がついてしまっているから。


 だからクロードは、いつだって迷っているのだ。

 自分に出来る事、出来ない事を分けて。

 何を諦めるか、諦めないかも分けて。


 そんなだから、クロードはずっとイリアを羨ましく思っている。

 何も分けずに、何も諦めずにそのまま突っ走れる彼女の事が。


 いつもなら、そこに声をかけてくるのは、真っすぐな心でクロードを照らしてくれるのはイリアの役目だが、その時は違った。


「迷ってる事は……やりたい事?」


 言葉を紡いだのはユーフォリアだった。


「クロード、いつも後ろからずっと見てる。イリアの事も、私の事も。でも私は、ずっと前に出たいって思ってるって……そんな気がした」

「僕が? そうなのかな……。あんまり自信ないな。最近はちょっと分からない事ばっかりだし」


 たとえそれが望みだとしても、その行動に出る事は己の部を超える行為に思えた。仮に前に出たとしても、クロードがイリアのようにうまくやれる自身なもない。


 そんなこちらに心配げな表所をしながらイリアが話しかけてくる。


「クロード、あのね。私はそういうのはよく分からないから、クロードの悩みを本当に分かってあげる事は出来ないのかもしれないけど……。でも、何かやりたい事があったら、私いつでも手伝うからね。失敗するかもとか考えちゃ駄目だよ。後悔しないのが、大事な事だと思うから」

「ん、そうかもね。ありがとうイリア」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ