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インフィニティ・ブルー  作者: 仲仁へび


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第38話 アジト



 アリィ達の言うアジトとやらは、地中に埋まっている地下施設の様だった。

 町の中心部に立つ建物の中へ、入りを階段で下って行って、分厚い扉をくぐってその部屋へ……。


 部屋に入ると、広い部屋にそれなりの大人数がいるのが分かった。

 誰も彼もが慌ただしく動いており、忙しそうだ。


 部屋の奥の壁には、町の各所が見渡せるモニターが何代も設置されていた。


 そして中央には、町の上空を映し出す大型のモニターが自らの存在を主張。


「あれはドローンを飛ばして撮っているのよ。補正を聞かせてるから画面が揺れてなくて分かりにくいけれど」

「ドローン?」


 聞いた事はある。治安部隊の者達が使っているものに、そういう物があるのだと、フィリアが昔言っていた。


 一般には見る機会がないので分からないのだが、コンサート会場でイリアが見たとかいう機械と似ていると言うのだからイメージはしやすかった。


 その機械でどうやっているのか分からないが、目の前の画面に映しだされた町の外の上空には、五体の竜種ドラゴロールが浮かんでいる。


 皆他の場所には目もくれずこちらめがけて一心に飛行していて、おそらくクロード達がいるこの町を目的地にしているのだろう。


「ジン……」

「うむ、ドラゴロールか、まあまあといった所だな。今回はそう人手を割かずにすみそうだ」


 アリィ達はモニターの映像を見ながら、そんな風に会話をしていく。

 大した事がない様な風にクロードには聞こえたが、自分の耳を疑ってしまったくらいだ。


 モニターをじっと見つめているイリアは首を傾げて、こちらの受けた衝撃も知らずに尋ねてくる。


「えーとドラゴロールって確か……」

「毒霧を吐く竜だよ。前にフィリアから教えてもらっただろ?」

「あはは、そうだったね」


 記憶の底をさらおうとして時間がかかっているイリアに任せてはいつまで経っても終わらない。

 助け船を出せばあっけらかんとした笑みが返って来た。


 モニターの中にあるその姿は、いつかフィリアに教えてもらった竜種ドラゴロールの姿だった。

 竜種の図鑑に載っていた姿の通り。


 だが、遠い場所にいると知っているせいなのか比較する対象がないので、どうにも現実感がないのが現状だ。


 紫の体表に、漆黒の瞳とするどく長い爪。

 獰猛そうな意思を窺わせる面構えは、獲物を探して絶えず眼下の様子を伺っている様だった。

 体格的には、先日会ったドラゴニクスよりも、もう一回り大きい体の竜だ。


 そんな竜が五体。


 クロード達が二人がかりで倒した竜よりも強い個体が、だ。

 クロードがアリィ達の様子が信じられなく思うのも、無理はないはずだ。


「大丈夫なのか……」


 クロードは思わずそう呟いてしまう。

 一匹倒すだけでも多大な労力を払う竜が、五体だ。


 その意味を正しく理解して、目の前にいる人たちは行動しているのだろうか、と。



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