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インフィニティ・ブルー  作者: 仲仁へび


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第35話 杞憂



 集会所

 窓から差し込んでくる朝日を眩しく思いながら起床する。


 そこはいつもの部屋ではない。

 見慣れない場所。地上世界の、集会所の一室だった。


「はろー、クロード。おはよう!」


 慣れない部屋での目覚めはいつかの焼き増しだった。

 おかげで不安とかその他もろもろの感情が一瞬で吹き飛んでしまった。


「イリア。ここ僕の部屋」

「知ってるよ」


 だから、「それが?」みたいな顔をしてないで。いい加減男女の仲の礼儀とか分別を持ってほしいと思うのは、クロードの我がままだろうか。


「ほらほら、早く着替えて。町を見て回るって、昨日約束してでしょ」


 そういえば、そんな様な事を会話した……事もない。

 色々あったのと、寝起きのせいで上手く思い出せないが。


「はやくはやく!」

「分かったから、急かさないでって」


 待ち遠しくてたまらないらしいイリアにせっつかれながら、慌ただしく支度をする。


 イリアはユーフォリアと同室だから、昨日話した彼女も同じように部屋に顔を見せに来ていた。

 おそらく彼女も一緒にまわるのだろうな、とそんな事をぼんやりと思う。

 保護してからずっとイリアとはべったりだったので、今更離れさせる方が無責任だろう。


 そんな事をクロードに考えられていると思ってもいないだろう様子のユーフォリアが、こちらに言葉をかけてくる。


「おはよう。クロード」

「ああ、おはようユーフォリア」


 そんな短い挨拶をする中でも、イリアは何かを感じた様に「あっ」という顔をして、にこにこしだす。


「ユーフォちゃんとクロード、仲良しだね!」

「別に仲悪くなんてなかっただろ。仲良しかって聞かれると、そこまでとは言えないけど」

「昨日より仲良くなったなって思ったの。良い事だよね!」


 自分の事の様に喜ぶイリアに差し出された衣類を身に着けながら、彼女の野生並みの勘のよさに舌を巻く。

 昨夜あった事は、とりたてて述べる様な事柄ではないし、何でもない事なのだろうが、そんな小さな事でもイリアには分かってしまう様だった。


(他の事には気が回らない癖に、そういう事だけは察しが良いんだから)


 眠気の残る頭を抱えながら二つの顔を見つめる。


「一応聞くけど、二人共よく眠れた?」

「ばっちし!」

「私も、大丈夫」


 クロードも一応だ。


 二人の顔色を見る限りは、特に寝不足とかそういう感じは見受けられなかった。

 特にユーフォリアは、環境が変わった事がストレスにならないかと心配していたのだが、杞憂で良かった。


 それで、その後は、アリィに連れられてジンと合流。

 町の中を案内してもらったり、討伐隊のアジトとやらを教えてもらう予定となった。



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