表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界はチートで溢れている  作者: 月兎
第1章 異世界へ
3/28

始まりの丘

━━━━━━━こうしてたった一人で異世界に放り出された


いや、急すぎて笑えん…


目の前には草原が広がっていて丘の中腹位のところが現在地だ


例のごとく「ステータスオープン」というホ○ミよりありきたりな呪文を唱える。

またも例のごとく、いかにもなステータス表が出てくる


体力、攻撃力、防御力、素早さ等が名前の横に表示されていたが、あとまわしで「スキル」の場所をつつく

そこに表示されている邪神の…というか邪神に貰ったスキルらしい、「ロード」を使う


これは邪神が説明が面倒くさくなって僕らに押し付けるように渡してきたスキルだ


「ロードが選択されました…説明に移ります…ロード完了。ようこそ異世界へ」


…明らかコンピューターが出す電子音声の淀みない説明が始まる

「ここはあなた方が言っているいわゆる異世界です。世界は人類含め生物が生活する世界「ピース」と神々が住む「ディオ」、更に魔族が住む「ディアブロ」の3つに別れています」


…おぉすごい異世界っぽい設定

でもそれって星とかどうなんの?とか思ってたら


「…質問に答えると、星は存在しません。

ピースにある太陽のようなものも神々のエネルギー球のようなものです。

人間に恵みの雨を降らす代わりに貢ぎ物を貰い日々平和に暮らしています…一部をのぞいて」


疑問答えてくれるとか優秀だなこのスキル!

なんかテンション上がってきたし他にも質問してみるかと思い立って

「なぁ、ここはどこなんだ?魔族が住んでそうなとこじゃないし俺神じゃないからピース?のどこら辺とかよくわかんなくて」


「ここはピースの中でも東の方に位置する「ドラコの丘」です。

周辺100キロメートルにこれ以上の高さの丘はありません。

隣接している国に指定された観光地ということで不可侵の…平和な土地になっているようです」


ふ〜ん。確かに草原が風でなびく様は心が癒されるような感じもあるし頂上にも何かありそうだし。


「折角だし、ちょっと登ってみるか」

太陽モドキに背を向け足を踏み出す。

中腹だったのですぐにてっぺんに到着。


あれ?なんか足軽いな?

向こうでは山なんか登ったらすぐ息が上がるような非体育会系だったのに…


「ステータスがある程度反映されております。

あなたの職業「執行者しっこうしゃ」は基本的にはオールラウンドなステータスですが個人差ですこし素早さに偏りがあるようですね」


つまり足がよく動くようになったと思えばいいのか


まぁそれは置いといて…

上った頂上には墓が2つ立っていた。


綺麗な灰色の石で出来ていて、名前は…読めた良かった


「言語は翻訳出来るようになっています」

すかさず説明が入る。

言語はわからないと正直つらいしありがたい(あと覚えるのもめんどくさいしね)


墓には「英竜王 ドラク・スバロウ」「竜妃 ヒナ」と文字は掘ってあった

だいぶ昔の墓みたいだが、大事にされているみたいで、状態は全然よかった

ロードによれば100年くらい前の物らしいが


観光客の人が多く訪れるそうで、その言葉通り2つの墓には花がそれぞれ輪になって供えてあった。


「竜の夫婦?こんな小さい墓に入るのか?」


「この世界では竜とは基本的に竜人を指します。

あなたが想像している翼をもったような爬虫類のようなものはドラゴンで通っています」


…なんか説明がぞんざいな感じになってきたな、もしかしてめんどくさがってる?


にしても竜人か…

こんな不可侵に決められたとこに墓が立てられるくらいだからそれだけすごい人だったんだろうな。

英竜王ってかっこいいよな、俺はなんか物騒な職業名だし。


「そう言えば俺の職業ってどんな感じ?」


「執行者は相手に罰を与えることが出来る特殊な職業です。

主な執行方法は雷で、特に効くのは魔族。犯した罪によって威力も変わります。他にも基本的な魔法は覚えることもでき、武器を使い戦うことも鍛えれば可能です。」


…当たりの職業じゃね?今の説明を効いた限りだとなかなか強そうでもある。

よし、そうと決まればまずLv上げるとしますか。

Lvさえ上げとけば何とかなりそうだし


「近くの治安いい街ある?基点にしたいんだけど」


「西にベネカという村が現在地から10キロ程で着く場所にあります。

尚、転移者を探すのであれば中央の「パセム」という国の都市「フォーミュラ」に行ってみてください。

このメッセージは全ての転移者に伝えてあります。…一通りの説明を終えたので、スキル「ロード」は消滅します。

異世界をお楽しみください」


「えぇ…もう消えんの?まぁありがとうな楽しめるように頑張るよ」


最後の言葉を聞いたあと、ヴォンという音をたてて音声は止まった。


…さぁ、そのベネカって村に行くか。ステータスのアイテム欄から地図ありがたやを取り出す。

自動マッピングが付いてくれてるらしく、ベネカの村も光って表示してくれていた。


どんな村なのか…楽しみだな。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ