神の怒り
………。
……
………
…………………
………………………liv. ≪起≫
……
………
…………んんぅ、、
ーーliv!! ≪起≫
うへぁ!?
……
………iər tʌ m. ≪傾聴せよ≫
は、はい。
m eikl v. ≪我、立腹≫
æn wɔb wɜðn. ≪更、困惑≫
tʌ vz so ɡʌ biɡ lik bɪhiːməθ. ≪汝の巨念に≫
tʌ vz wɒnɡ dɪzɑɪə lik luːsəfɚ. ≪傲慢な欲望に≫
tʌ vz pjant lik stɔːkɚ. ≪執拗な執念に≫
fərst əv ol, liv eze in vz ərθ.
≪だいたい、今の環境に何が不満があるというのだ。娯楽にありふれ、理不尽な死はない。才能がなくとも最低限の生きる綱まである≫
ðer ɪz fud, kloðiŋ æn ʃeltər.
≪食べ物は美味しく、栄養がある。雨風を凌げる場所で安心して寝れる。服があるおかげで異性とも平等に接することができる。文明の利器が生活を豊かに、そして、作り上げることができる。≫
hju wɒnɡ biɡ pɑsəbiləti.
≪人にはまだまだ可能性は膨大にある。神に頼らずに作り出した電子を使った魔術陣モドキもある。動作次第では本来の魔術以上の機能をもつ。≫
bət hju ɪz leɪzi.
≪電子の操作は、魔術がないおかげで発展した部分もある。熱、音、光、磁場。これらを操っているだけでも魔術に遅れを取らない。万有引力の操作ができないのが難点ではあるが。人が作った魔術陣モドキと出力装置があれば誰でも魔術の真似事なんてできる。なんと怠惰な人が多いことか≫
ə fju əv hju hu kn rɑɪt ðə mædʒɪk.
≪魔術陣モドキを書ける者がいる。その者が世界を豊かにする≫
in spɑɪt əv ðæt, hju wɔb diskəntent.
≪それにも関わらず人間に不満が溢れる≫
ɑɪn ænt.
≪アリを見てみなさい。食の娯楽しかなくとも種を存続させるために不満なく働いている。怠けているものも、絶滅しないための工夫なのだ。ここまで狡猾な生き物は我にとっても見飽きぬ相手なのだ。≫
m sɑw.
≪そうだね、見飽きぬと考えるくらい我にも娯楽は生活を豊かにすることはわかっている≫
in ðə end vz fænsi ɪz ə fæntəsi.
≪だが、君の妄想は、所詮夢物語に過ぎない≫
vz fænsi ɪz lɑɪf, ɪz nt it?
≪それともあれか。夢が生き甲斐ってやつなのか≫
vz dɪluʒən ɪz dɚaɪvd frəm ðə enṭɚteɪnmənt.
≪そもそも、君の異世界への執念も、人が作り出した娯楽から生まれたものなのだろう≫
fæntəsi ɪz rɪdíkjʊləs.
≪異世界小説は、ビジュアル的には愉快だが、発想が陳腐。イメージだけで具現化するなど、自然への冒涜、均衡の荒廃。野生動物の本能のイメージに原始人のイメージが勝てるわけがなかろう。≫
mædʒɪk ɪz mɔɚ fridəm.
≪ファンタジーの中での魔法は、魔術が発展しなかった世界でのまじないとされていた物のこじつけの様なものだ。邪を払うとされていた箒は、なぜ空を飛ぶ?オーケストラを操るタクトが幻想的で他のものも操る様になった。初めから魔術が発展した世界はそんな様式なんてないのだ。世界の理に沿って自由に形を作り変える≫
intrədʌkʃən əsɑɪd.
≪と、説教くさく話をしたが≫
v ɪz ðə get muvd tʌ ə dífərənt ərθ.
≪君には異世界に行ってもらう≫
はぁ…
ði ərθ wɔb mædʒɪk.
≪そこは、魔術のある世界だ≫
ðə mædʒɪk ɪz stil dɪvɛləpɪŋ.
≪まだまだ発展途上の魔術でな≫
m ɑɪn ðə strʌgl əv v.
≪君の内政無双というのを見せてもらおうか≫
rɪdʒɔɪs. ði ərθ wɔb veɪn.
≪そして、喜べ。ダンジョンとやらもあるぞ≫
m ɪd tɑɪəd. tʌ trænsfə v.
≪話し疲れた。早速転送する≫
え、ちょ待……
………
……
佐藤友宏は、王道通りに草原の真ん中に放り出された。
神の言葉の表現は難しいですね。威厳のある言葉選びも出来ない…。
さて、主人公は何も会話できずに転送されてしまいました。主人公の思考で話の腰を折られるのが嫌だったので(笑)。思考については、読者の皆さまが感じた通りに解釈してください。
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ほんの少しだけ表現を変えました。(1/11)