第1話 幽霊で軍人でストーカーって設定盛り込みすぎ!
ギャグもありシリアスもあり、なるべく見やすく楽しんで頂ける作品を書きたいと思います。
いろんな時代の設定を練り込む予定です。
なので、明治時代の幽霊が普通に紫電改とか飛ばそうと思ってます。
そういうものに理解がない方は読まない方がいいと思います。
大好きな軍人さんたちをカッコよく活躍させられるよう頑張りますので、読んでいただけると嬉しいです。
※忠実を元にした人は出てきますが、忠実そのままの人物は出しておりません。
影遊びというものは非常に愉快なものだと思う。
こうやって影を追って踏んだら勝ちというゲームなのに、やれ踏んでないだ、やれ踏んだだのと喧嘩が起きてしまい友情を壊し兼ねないものなのだから。
いやまあ、私はこれを一人でやってしまうから喧嘩をすることはないんだけど。
一人だから友情が壊れる心配もないし、一人だから心置き無く影遊びができてしまうんだ。
いや〜愉快、楽しい。
友情をぶっ壊してくれる遊びがあることに感動する。
友達なんてクソッタレだし、どうせなら一匹狼としてみんな生きたらいいのに!
などと思いながら影遊びをやっているのがとてもつらい。
ふと正気に戻り冷静になると、私のこの姿が愉快に見えるのでは?と哀れに思ってしまった。
自分を哀れむ行為は最低最悪なのだということをいい加減に気づきたい。
はあ〜やめだ、やめやめ。影遊びなんてやってる場合じゃない……
誰が好き好んで夜中の二時に近くの公園の電灯真下で、しかも一人で、影遊びをするやつがいるんだ……
いくら家にいても退屈だからって公園にまで来て影遊びって、頭おかしいんじゃないの……?
そんなことを思いながら近くに転がっている石を蹴り飛ばした。
暗闇の中、コロコロと転がっていく石を見つめて息を吐く。
暇だなあ、暇すぎる。
最近はゲームをするにも攻略本を見ることが億劫になっていて、それをするやる気が起きない。
ゲームだよ?遊びだよ?それすらもやる気が起きないっておかしくない?
こうやって家から出て影遊びしてる方が体力使うって分からないかなあ……
またしても息を吐く。
こんなの幸せが逃げるどころじゃないくらい息吐いてんじゃん……と調子に乗って辺り一面に息を吐き散らかす。
これで幸せは全て逃げた……! まあ幸せってなにか分からないけど……!
肩を上下させながら呼吸を整える。
謎の達成感を胸に誇らしげに腰に手をやると、ふと影に目を奪われた。
影、うん、私の影。だって周りに誰もいないし。
そんなことを思いながら影をジッと見つめる。何かがおかしい。
なんだろう、なんか、違う。これ私の影じゃない……
私こんなに体格よくないし……なにこれ……さっきまでこんなのじゃなかったのに……
ジリジリと後ずさる。しかし影が離れることは当然ない。
やばい、どうしよう。影だから逃げられない。
足をガクガクと震えさせ、その場に立ち尽くす。
口元を押さえ、目を見開き、ただ影を見つめる。
次第にそれはユラユラと揺れ、中からニュルっと何かが現れた。
「あれ、もしかして俺のこと見えてます?」
見慣れない見なりをしている男が影の中から現れた。
ああ、見えてる。見えてるよ。思いっきり。
そういう意味を込めて勢いよく頷く。
こんな夜中に幽霊と会うだなんて勘弁してほしい。今すぐ帰りたい。
夢中でずっと頭を動かしていると
閲覧ありがとうございました。
次回はもっと文字数を増やして投稿致しますので、また見て頂けると嬉しいです。