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歯車の欠けた所  作者: 日野蒼翳
2/4

二個目

面白い事に何かを書き始めると憂鬱な気分は多少晴れていく。

万年筆のインクが紙に染み込んでいくのはとても『自分』を残しているような感覚になる(こういう場に載せる時のフリックも同じような感覚である)。

やはりどんな人間でも生きがいがあるのだろう。

生きがいがなければ……それこそまずい。何かとまずい気がする。

そして物書きもいいが映画もいい。1日何本でも見れそうな気分だ。何より二つとも夢がある。壮大な夢だ。

だから現実から一度離れても許されるのだ。

正しく現世からの逸脱……宗教的な話になりそうだ、やめておこう。


前回の話を見た人間なら思うだろう。

『自慰はどうした、自慰は』と。

んなもん、したい時にして、後悔するものだ。現実の一端だ。

ケツの穴に指突っ込んで前立腺刺激して、ついでにしごいてその時だけの快感を得て、1時間ないし2時間したら憂鬱な時間がやってくる。おかしな話だ。それでもやめないんだから。


まだ健全だと自分では思う。

自傷行為だけは避けているからだ。中学で恐ろしさを聞いた……という言い訳のもと、痛いのと血を見るのを避けてきただけだ。

何度かカッターは持つが……図画工作に転じるのがオチである。

『あっ、切り絵が出来ちゃった』

そんなんでどうする、と言われても困った話だが。

何とも臆病で情けない男だろうか。


口は災いの元という言葉があるが、どうも僕は反省しない……いや、学習能力が少ないらしい。何度も失言をする。何度も失言しては孤立して一人しょぼくれている。

阿呆な男だ。


こんな男が数年後には世の中の歯車の一つになるなんて。

随分とボロボロで砕けた歯車じゃあなかろうか。



……余計なお世話だ馬鹿野郎。

今日も一日が過ぎていく。

コンビニのロールケーキが今日も


美味しい。

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