二個目
面白い事に何かを書き始めると憂鬱な気分は多少晴れていく。
万年筆のインクが紙に染み込んでいくのはとても『自分』を残しているような感覚になる(こういう場に載せる時のフリックも同じような感覚である)。
やはりどんな人間でも生きがいがあるのだろう。
生きがいがなければ……それこそまずい。何かとまずい気がする。
そして物書きもいいが映画もいい。1日何本でも見れそうな気分だ。何より二つとも夢がある。壮大な夢だ。
だから現実から一度離れても許されるのだ。
正しく現世からの逸脱……宗教的な話になりそうだ、やめておこう。
前回の話を見た人間なら思うだろう。
『自慰はどうした、自慰は』と。
んなもん、したい時にして、後悔するものだ。現実の一端だ。
ケツの穴に指突っ込んで前立腺刺激して、ついでにしごいてその時だけの快感を得て、1時間ないし2時間したら憂鬱な時間がやってくる。おかしな話だ。それでもやめないんだから。
まだ健全だと自分では思う。
自傷行為だけは避けているからだ。中学で恐ろしさを聞いた……という言い訳のもと、痛いのと血を見るのを避けてきただけだ。
何度かカッターは持つが……図画工作に転じるのがオチである。
『あっ、切り絵が出来ちゃった』
そんなんでどうする、と言われても困った話だが。
何とも臆病で情けない男だろうか。
口は災いの元という言葉があるが、どうも僕は反省しない……いや、学習能力が少ないらしい。何度も失言をする。何度も失言しては孤立して一人しょぼくれている。
阿呆な男だ。
こんな男が数年後には世の中の歯車の一つになるなんて。
随分とボロボロで砕けた歯車じゃあなかろうか。
……余計なお世話だ馬鹿野郎。
今日も一日が過ぎていく。
コンビニのロールケーキが今日も
美味しい。