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話し合い①凛奈&真紀
「えっとね……、私、凛奈が前で話してるとき、聞いてない人を見たんだ」
部活がはじまったが、小林が話し合えと言ったので、屋上で話し合うことになった。
「そっか……。でも話したくなることもあるよね」
「でもっ! 私はそんなの嫌だ。だって、それを自己中心的っていうんじゃないの!?」
真紀は立ち上がった。
「ま、真紀……」
「あ、ごめん」
「ううん。でも確かにそうだよね」
「……、ごめんね。由紀も、そういうつもりじゃなかったと思うから、私が言うのもアレだけど、許してあげて?」
と、真紀は深く頭を下げた。
「そんなの分かってるよ。私のことは大丈夫だよ」
「……うん。本当にごめんね」
「だいじょうぶだいじょうぶ!気にしないでね」
「うん。ありがとう」
真紀はまた、あのいつもの笑顔を見せ、凛奈は安心した。




