落ち着けば
2人は、真っ青になり、震えていた。
「凛奈、大丈夫!?」
「……2人とも、落ち着こ? 殴り合いしても、解決しないよ?」
凛奈が、腫れた頬を押さえながら言った。
「……ご、ごめん……」
「私も、ごめん……」
2人は、動揺していた。
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「おまえらー早く来ーい。走れー」
校門前で、小林が待っていた。
「え!?」
と、5人は走り出した。
『まだ朝練の時間だよね?』
朝練は個人練習で、自由参加だ。凛奈たちは毎朝参加している。
「香坂。ほっぺた大丈夫か?」
「は、はい」
『な、なんで知ってるの?』
凛奈は不思議に思った。
「ま、お前らとりあえずちょっと相談室来い。あ、香坂は念のため保健室行ってこい」
「はい」
と、2人は
『怒られる……』
と思っているのか、俯いていた。
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「あー、ちょっと腫れちゃってるわね。氷で冷やしときましょうか」
「ありがとうございます」
「口の中は大丈夫?」
「はい」
そういえば、凛奈はここで蒼を好きになったのだ。
またあの時のことを思い出し、少し笑ってしまった。
「はい。もう大丈夫よ」
「あ、はい。あの、私、この後どうすれば……」
「あぁ。小林先生は相談室に来てって言っていたわよ」
「ありがとうございます。失礼しました」




