看板
「ほらほら、前に出てー! 後は頼んだ!」
と、巫愛が凛奈の背中を押す。
「あー、もう、わかったよ……」
凛奈はしぶしぶと代表者を引き受けた。
カッ。凛奈が黒板に書き上げた。
「えーっと、まず私たちの仕事についてなんだけど」
代表が決まったので、司会進行も凛奈がやる。
「私たちが担当するのは、小道具と、看板の制作。主にこの2つです。小道具は2年生から指示が出ると思うんで、看板の制作の方を先にやりたいと思います。」
「はいはーい! 看板のデザインはどうするんですかー?」
と、由紀が手を挙げた。
「うーん、そうだねー、実際、毎年の看板の写真をみるとちょっとシンプルすぎるからねー」
と、写真を皆に見せる。
「ちょっと地味すぎるよねー」
「うん。なんか堅苦しいカンジがする」
と、次々と声が上がる。
「でも、何をどうやって変えるの?」
と、誰かの声で一気に静かになった。
「あ、あの、自分たちで切り貼りしたらいけるんじゃないかな」
と、聖菜がおずおずと手を挙げ、提案した。
「聖菜ちゃん!」
「は、はい!」
と、聖菜は愛菜の言葉にびっくりした様子だ。
「どんどん意見言っちゃっていいからね!」
「そうだよ!エンリョしないで!」
「だって聖菜ちゃんはもう仲間なんだから!」
「な、仲間……」
と、聖菜は嬉しそうな笑みを見せた。
「うん!ありがとう」
「はーいっ! えーっと、みんな、切り貼りを自分たちでして作る、でいいですか? いいって言う人は挙手してください!」
と、全員が手を挙げた。
「じゃあ、全員で切り貼りすることにします。」
「「はい!」」




