新たな仲間
ミーティングの後。トランペットパートは教室に向かった。
「えーっと、聖菜ちゃん。トランペットのパート部屋は2の1だから覚えといてね」
「は、はい」
2の1に着いた。
「えーっと、聖菜ちゃん! トランペットパートへようこそ! 」
凛奈と加奈子が入部した時と同じようなかんじだ。
「私の名前、覚えてる? 」
「あ、はい。星野桜先輩ですよね」
桜は聖菜が初めてこの学校に来た時に会っていたようだ。
「そー! パートリーダーの、星野桜です! もう3年生はあと2週間で引退だけど、よろしくね!」
と、桜は笑顔で話す。
「聖菜ちゃん、自己紹介して!」
「は、はい! えっと、1年の間宮聖菜です。よろしくお願いします」
かなり緊張しているのか、肩が上がっていた。
「あはは! キンチョーしなくても大丈夫だよ!」
「は、はい……」
と、桜の言葉に赤面してうつむいた。
「じゃあ、次。席の左から順に自己紹介して!」
「はい! 1年の、高野加奈子です! みんなからはカナって呼ばれてます! よろしくお願いします!」
続いて、凛奈が立ち上がった。
「同じく1年の、香坂凛奈です。同じ学年なので、わからないこととかあったら気軽に言ってください」
続いて、早苗、杏の自己紹介だ。
「魚野川早苗でーす! 困った時はなんでも相談してください!」
「濱田杏です。たぶん聖菜ちゃんと同じパートになる事が多いと思うから、よろしくね」
そして、最後に紗江の自己紹介だ。
「米田紗江でーす。あと2週間で引退するけど、よろしくお願いします」
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「ねぇねぇ、聖菜ちゃん、どのメーカー使ってるの?」
と、杏が聖菜に話しかけた。
「あ、えーっと、ティアラです」
「あれ? そういえば凛奈もティアラだったよね?」
と、早苗が聞く。
ティアラは、凛奈と同じメーカーだ。
「あ! これ、私と全く同じです!」
「「えぇぇぇえ!?」」
「えー! すごい偶然! 聖菜ちゃん、いつ買ったの?」
「えっと、6年生の時です」
「え!? そうなの! 小学校のころからやってたんだ〜!」
聖菜は、すぐにパートになじんだ。




