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北原中学校吹奏楽部  作者: 星野 美織
吹奏楽部の恋愛事情
72/423

対決

次の日の昼休み。

凛奈は食べ終わると、すぐに鈴音のところへ向かった。

「きゃははは!」

「うそー」

鈴音のいるグループには、女子たちの楽しそうな声が聞こえた。

勇気を振り絞って、声を出した。

「す、鈴音先輩! お話があります」



「なぁに? 話って」

「あの、蒼先輩の事なんですけど、」

「……なぁに?」

今度は音楽室から遠く離れた階段の踊り場で2人で話した。

「私も、蒼先輩のことが好きなんです」

「……ねぇ、聞いてもいい?」

「は、はい」

「なんで"海内先輩"から"蒼先輩"に変わってるの?」

「……蒼先輩本人が、そう呼んでって……」

と、顔をあげて、鈴音の目を見た。

「私は、蒼先輩と付き合いたいです!」

「……は?」

鈴音の低い声が階段に響いた。

「蒼先輩に告白されたんです。私は……」

「言ったよね? もう蒼くんに近づかないでって。」

凛奈はまたうつむいた。

「……それは」

「先輩の言う事が聞けないなんて悪い子だね〜」

「それでも、私は蒼先輩のことが好きです!」

パンッ! 鈴音は凛奈の頬をたたいた。

「ねぇ、鈴音が言ってること、わかる?! 聞こえてる?! 蒼くんは鈴音のものなの! それをあんたが途中から奪った!」

「それでも、蒼先輩が選んだのは私です!」

赤く腫れた頬をおさえ、鈴音の目をまっすぐ見た。

「はぁ……」

鈴音はいつもの目に戻った。

「もういい。あなたにあげる。じゃーね」

と、つかつかと「もう鈴音蒼くんいらなーい!」と言いながら音楽室に戻って行った。

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