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北原中学校吹奏楽部  作者: 星野 美織
吹奏楽部の恋愛事情
69/423

気が重い……

〈ちょっと! あんたなんでそれ私に黙ってたの!?〉

「うぅ……。ごめんなさい……」

その日の夜。凛奈は巫愛と電話をしていた。

〈にしても、鈴音先輩……悪魔だね……。百歩譲って魔女だよ〉

「うーん……」

〈鈴音先輩がいないとこで話してたらばれないと思うけど〉

「そうだよねー。あ、先輩の家に行ってもバレないかな?」

〈ちょっと! それも聞いてないよ! てか、男子の家に1人で行くの!?〉

「うん……。勉強教えてもらう」

〈うーん……、ビミョーだね。海内先輩本人から言わない限り、だね〉

「うぅ〜。嬉しいのに気が重いよ〜!」

〈ま、でも告白のチャンスかもね〉

「こっ、告白!?」

〈あー、でも、鈴音先輩からいろいろ言われてるからムリだね〉

「そっか……」

蒼が好き。なのに告白できないと分かって、少しホッとなった。





気が重いまま、言われた通り駄菓子屋に来た。

蒼はまだいなかった。

『なんか買っていこうかな……』

そう思い、駄菓子屋の方を向いた。

すると、凛奈の頬になにか冷たいものが当たった。

「ひゃあ!?」

「よっ。ほら、アイス」

「あ、ありがとうございます」

蒼の私服姿は初めてみた。


「海内先輩、お家にお邪魔しても大丈夫なんですか?」

「あー、あのさ、ずっと思ってたけど、海内ってなんか堅苦しいから、蒼でいーよ」

2人はアイスを食べながら歩いた。

「あ、はい。蒼先輩」

なぜかすんなり言えた。

蒼の家についた。

「おっきい……」

ポツリと口にでてしまった。

「はいっていーよ」

「お邪魔しまーす……」

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