67/423
気まずい
「ばんわー」
「海内くん。また遅刻ですよ?」
「まぁ、今日は15分遅れただけだし、いんじゃね?」
と、凛奈は昼に鈴音に言われたことを思い出した。
「あ、香坂。今日も俺が教えて……」
「だ、大丈夫です。海内先輩」
「……そっか」
少し冷たい態度をとってしまった。
凛奈はそういった直後に後悔した。
『鈴音先輩、あげるって言ってたけど、それって海内先輩を好きになったんじゃなくて、ただの道具だと思っているんじゃ……』
凛奈は勉強に集中できない。
「おい、ここの問題間違ってるけど」
と、蒼が凛奈の問題を覗き込んだ。
「えっ!?あ、本当だ……」
「またかよww」
「……」
凛奈は俯いた。
「そうだ。今度おれんち来いよ。勉強教えてやる」
「え?」
「じゃあ、交流会の次の日な」
「え、先輩、」
「じゃあな。もう1年帰る時間だし」
と、蒼は教室をでた。




