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強敵!?
「みなさん、おはようございます」
「「おはようございます!」」
「えーっと、まどか保育園での交流会、チームをまだ決めていないようなんで、今から発表します」
「「はい!」」
まどか保育園では、毎年演奏だけではなく、園児たちとのふれあいの時間がある。
凛奈はオレンジグループだった。
オレンジグループには、蒼もいたが、鈴音は違うグループだった。
昼休み。みんなでお弁当を食べていた。
「凛奈ちゃ〜ん。ちょっといいかな〜?」
と、鈴音に呼び出された。
「は、はい……」
その場が凍りついた。
みんな凛奈が鈴音に呼び出された理由がなんとなくわかるからだ。
「凛奈ちゃんさ、こないだ蒼くんにお姫様抱っこされてたよね〜!」
鈴音はリップを塗りながら話した。
2人は音楽室より少し離れたトイレで話していた。
「は、はあ……」
「鈴音ね〜、今、蒼くん狙ってるんだ〜! だからね、……言ってることわかる?」
鈴音がぐいっと凛奈に顔を寄せた。
「え、えと、」
「もう蒼くんに近づかないでくれる?」
「え、」
「だからぁ〜、鈴音が先に狙ってたのに、途中から蒼くんを取らないでって話だよ〜」
と、鈴音が低い小さな声で言った。
「鈴音が飽きたらあなたにあげる」
「……」
「じゃあ、鈴音もう行くね〜! じゃあね〜!」
「は、はい」
「はぁ……」
凛奈は大きなため息をついた。




