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北原中学校吹奏楽部  作者: 星野 美織
コンクール当日
57/423

解散

「今日は、お疲れ様でした。関西大会にいけなかったことは残念でしたが、みなさんよく頑張りました。今日はしっかり家で休んでください。明日の練習は昼からです」

「「ありがとうごさいました!」」

「それでは、解散です」

「お疲れ様でしたー!」

と、紗江が、

「凛奈!これ、手紙。お疲れね」

と、小さな猫の封筒を渡された。北原中吹奏楽部の伝統だ。3年生がコンクールが終わったあとに後輩たちに手紙を渡し、楽譜にメッセージを書く。

凛奈は、

「ありがとうございます」

と言い、またうつむく。

と、ポンッと頭を乗せられた。桜だ。

「なーに暗い顔しちゃってんの。はい、手紙」

と、ニコッといつもの笑顔を見せるが、その笑顔は、どこか悲しい。

「やだな。こんなとこ、後輩に見られたくないのに」

と、顔を隠す。

「さくらせんぱい……、」

桜の目から、涙がこぼれ落ちた。

「……っ!」

「なんで凛奈が私より泣いてんの!凛奈は来年があるでしょ!」

「でも、関西行こうってみんなで言ったのに、桜先輩も今年が最後なのに……っ!」

「だから、凛奈が来年うちら3年の分まで頑張ってくれたらそれで十分だって。来年絶対関西行きなよ!」

「……はい!」

と、桜はまたポンっと凛奈の頭に手を乗せた。

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