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最後のソロレッスン
「香坂! ちょっと楽器持って渡り廊下来い!」
「へ!? は、はい!」
変な声が出た。小林が、半分笑っていて、顔が一気に赤くなった。
「香坂、ソロを今ここで吹け」
「は、はい」
「いいか。これが最後のレッスンだ」
「……はい」
〈♪〜♪〜〉
「そうだな。ここをもっとビブラートかけようか」
「はい!」
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「それじゃ、終わり。準備しろ」
「ありがとうございました!」
レッスンは20分ほどで終わった。
「あ、香坂」
「は、はい」
「俺がお前を選んだのは、実力はもちろん、お前に自信をもってもらうためだ。わかったな?」
「……はい!」




