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私たちは、隣同士で
「カナ〜、来たよ〜」
凛奈は、加奈子の言う通りに渡り廊下に来た。
が、加奈子はまだ来ていないようだ。
「凛奈!」
振り向くと、息を切らした加奈子がいた。
「ごめっん……はぁ、遅くなって…はぁ……」
「ううん。大丈夫だよ。場所変える?」
「ううん。ここで大丈夫」
「……どうしたの」
「えっと……、その、これ!」
と、加奈子が差し出したのは、小さなお守りだった。
凛奈は啞然とした。
「えっと、これ……、」
「あのね、私、ずっと凛奈に嫉妬してたんだ。でもね、初心者だからって都合良い時だけ言ってても、上達しないって気づいたから、その、ごめんなさい!」
凛奈は、泣きながら話した。
「私も、カナの気持ち考えずに弱音吐いちゃって、ごめんね」
「ううんっ!」
2人は、泣きながら抱き合った。
「ありがとう。大切にするね!」
凛奈はキュっとお守りをにぎった。




