川遊び!?
「みなさん、おはようございます。」
「「おはようございます!」」
水着を持ってこいと言われたが、普通に音楽室集合だった。
「今日は、葉月山のふもとにある川へ行きます。
サポートメンバーも、全員楽器を持って。もうすぐしたらバスとトラックが来ると思います。打楽器も持って行きます。」
ヒソヒソと部員たちが騒ぐ。
「あ、倉庫にあるテント、男子で運んでください。それと、宮代、星野、足唯でブルーシート運ぶように。」
「は、はい!」
「それでは、楽器を10分で下ろしてください。」
「「はい!」」
「きゃー!!」
少女達のはしゃぐ声が聞こえる。
「うっわ、つめった!」
「やばー!」
凛奈達は、足を水につける。
「やばいねー! 葉月川とか何年ぶりだろう。吹部はいってから全然きてなかったし……」
「まぁ、今日は思いっきり楽しもー!」
−−−−−−−−
「今からここで遊んでください。」
小林の意味不明な言葉に、部員一同、ポカンとする。
「あ、遊ぶって、どういうことですか?」
フルートの椎奈が手を挙げる。
「はい? そのままの意味です。ここで幼い頃に戻って、思いっきり川遊びしなさい。」
「は、はぁ……。」
−−−−−−−−
「あの小林先生の『はい?』ってさぁ、こっちが
はい? ってなったよねー」
「ほんっとそれ!」
バシャッ!
「うわっ! 冷たい!!」
「あはは! 凛奈かかったー!」
樹奈が凛奈に水を掛けた。
樹奈はフリフリの水着をきていた。
「凛奈の水着かわいい〜! 」
「え、そうかな?」
凛奈は、ビキニの上にフリルのついたワンピースを着ていた。
「でもさ、その水着が似合うのってやっぱさ……」
と、加奈子が凛奈の胸元をみた。
「ちょっ、や、やめてよ〜!」
「え〜、なんだよ〜、私なんてぺたんこだよ〜!」
と、日向が凛奈の隣に並ぶ。
日向は、吹部の1年生のなかで1番背が低い。
というか、成長期がまだなのだろう。
「集合〜!」
「あ、行こ!」
唄華の指示に、みんなが集まる。
「えー、今ので約2時間遊んでもらいました。
実は、これは昨日と同じ目的で、かぐや姫が幼い頃、山の美しい川で遊んで育ちました。その幼い頃の
シーン・cからgまでをいまここで演奏します。」
「「はい!」」
「1、2、3!」
紗江の軽々しいソロから始まり、その後アルトとテナーが絡み合う。
フルート、ピッコロがチリ、チリと小鳥のような音を出す。それにのせてトランペットとクラリネットがあそびうたを変形させた細かいメロディーが始まる。
バンッ。
その時、凛奈は幼い女の子が
笑いながら遊ぶ姿がみえた。
次のメロディーが始まる手前で終わった。
「これが、かぐや姫の記憶です。それをコンクールまでにもっと明確に、明るく表現出来るようにしましょう」
「「はい!!」」




