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北原中学校吹奏楽部  作者: 星野 美織
事件
40/423

焦り

「あんたなんか、独りになっちゃえばいいのに」

ああ、夢だ。また、帆南だ。

「3年生を差し置いてソロに選ばれるなんて」

「天才?」

「何様気取り?」

ぐわぐわと耳に入ってくるのは陰口ばかり。

「や、やめて……!」

思わず耳を塞いだ。それでも、指の隙間から入り込んでくる。

桜の言葉を思い出した。

「選ばれたのは、1番だから。その自信を忘れちゃ行けないよ」

そうだ、と桜の声を思い出す。

「私が、1番なんだ───!」

--------

「先生、香坂さん見てませんか?」

「見てない」

あっさりとそう言われ、紗江は顔をしかめた。

「いないのか?」

「音楽室に薬取りに行ってくるって行ったきり戻ってこないです」

「もう戻ってくるんじゃないか?」

「そうだといいんですけどー」

と、毛先をいじる。

「あ、お前まだメイクしてるのか」

「いや、してないっすよ。なんで髪触っただけでそーなるんですか。してるかどうかわからないんですか先生」

こんなにも親しくつるむのは紗江くらいだろう。

「あ、違う違う、そんなことよりも凛奈ですよ」

「外に出てるんじゃないか?」

と、ベランダから外を覗く。

「まさか」

そう肩をすくめる紗江をするりと抜け、小林は行った。

「お前、パートに戻っておけ」

「え? なんで───」

「いいから。あ、池田先生。ちょっと」

なにか慌てた様子の小林。不審がったものの、あまり深く関わらない方が正解。そう判断した紗江は、大人しく戻っていった。

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