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北原中学校吹奏楽部  作者: 星野 美織
事件
38/423

犯人は?

「あー、犯人わからなかったねー」

残念そうに萌論が言う。

「そうだ!別の角度にもう1個カメラつけとけば?また犯人来るかもだし……」

「でもカメラ買うの? 監視カメラって高いよ?」

「あのさ、私の家に家に監視カメラいっぱいあるんだけど、それ使う?」

と、亜利沙が手を挙げた。亜利沙の父は、カメラを開発する会社の社長なのだ。

「さっすが亜利沙っち! お金持ち〜!」

「でもさ、勝手にカメラつけて怒られない?

楽器管理係のリーダーか誰かに言わないと……」

美鈴がそう話し、加奈子が

「あ、それなら大丈夫楽器管理係のリーダーは……」

「おっはよ〜。あ、あんた達練習は?」

と、桜は目を細めた。

「みんなで集まってなにやってんの〜?」

と、2人が楽器庫に入ってきた。

「えと、実は……」

「えっ!? 何これ!?」

凛奈が説明する前に、紗江が異変に気付いた。

「誰がやったかわかる?」

桜が冷静に凛奈に聞く。

「監視カメラも見たんですけど、顔がわからなくて…今日もやられるかもだから、亜利沙が家から監視カメラを持ってきて、別角度につけようって話になったんですけど…」

「私、こばTとキホちゃんに言ってこよっか?」

紗江が聞く。こばTとキホちゃんとは、小林と池田のことで、3年生しかそのあだ名で呼んではいけないと言う暗黙のルールがあるらしい。

「いや、でも先生達に言うとチクった! って思われるから、やめといた方が……」

「とりあえず、先輩、監視カメラの映像みてもらっていいですか?」



「「……」」

「凛奈、落ち着いて聞いて欲しいんだけど、」

桜が深刻な顔をしながら凛奈に話しかける。

「な、なんですか?」

凛奈は少し怖く思い、桜に尋ねる。

「まだわかんないんだけど、このパーカー、もしかしたらね、帆南のかもしれない」

「えっ………!」

全員が声をあげた。

「でもさ、まだわからないから、亜利沙ちゃんの監視カメラ、借りた方が良いかも」

「はい……」

凛奈は驚きを隠せないままだった。


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