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北原中学校吹奏楽部  作者: 星野 美織
夏期演奏会sunflowerconcert
36/423

体調不良

「はあ〜!」

コンサートが終わり、帰宅した時にはすでに夜の9時だった。

『朝緋帰ってきてるし、カップラーメンでも食べてもらおっか……』

そう思い、

「あさひ〜。今日の晩御飯カップ麺ね。勝手に食べといてー。私いらないから」

と言い、2階へあがり、

ベッドにダイブした。

「はぁー、今日は疲れたなぁー」

と、布団にもぐった。



次の日、凛奈は体調がすぐれず、弁当のおかずを作っている時に倒れたのだ。

「ったく、体調管理ぐらいしっかりしろよなー」

朝緋が部屋まで凛奈を運んでくれた。

「じゃ、俺今から部活だから。」

「薬とシートくらいとってくれてもいいじゃん」

赤く火照った顔で凛奈が言う。

「小林先生に休むって電話しなくちゃ」

凛奈が寝ながらケータイを取ろうとすると、また意識が飛んでしまって、そのまま寝てしまった。


次に起きた時は、3時頃だった。

すると、凛奈を吐き気と頭痛が襲った。

トイレへ駆け込み、何度も吐いた。

「胃腸炎?ストレス?」

真っ青な顔で頭がぐるぐるまわった。

「あ、小林先生に連絡、」

吐き気がおさまり、ベッドの隣の棚のケータイを取ろうとすると、またタイミングの悪いところで意識が飛んでしまった。


凛奈はすっかり回復した。

午後6時。朝緋はまだ帰って来ていない。

「あ、遅くなったけど連絡いれなきゃ、」部活はもうとっくに終わっているが、まだ小林は学校にいるであろう。

〈プルルルル、プルルルルルル〉

《はい、北原中学校の小林です》

「あ、こ、小林先生。香坂です」

《おう、香坂か。熱は下がったか?》

凛奈は驚いた。なぜ小林に何も伝えていないのに、熱があったことを知っているのか。

「え、なんで知ってるんですか?」

《弟さんから連絡あったよ。熱があるから今日は休むって。もしかして知らなかった?》

「はい、すぐに部活に行ったと思ってて」

《そっか。いい弟さんだな。あとでちゃんと礼言っておけよ》

『朝緋がいつの間にそんなことを』

凛奈は嬉しくなった。

「はい。心配かけてすみませんでした」

朝緋は……まだ帰って来ていなかった。

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