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北原中学校吹奏楽部  作者: 星野 美織
夏期演奏会sunflowerconcert
35/423

sunflower concert 開演!②

「は〜、キンチョーしてきたよ〜ぅ」

と、舞台裏で加奈子がため息をつく。

「カナにとっては初めての本番だもんねー」

と、紗江が加奈子の頭を撫でる。まるで姉妹のようだ。

「凛奈はなんか落ち着いてるよねー。 なんかさ、平然ってかんじ」

桜は不思議な顔をしている。

「ソロとかあるのに、緊張しないの?」

と、杏がひょこっと顔を出す。

「うーん、、別にガッチガチに緊張してないけど、

輝夜姫のソロは緊張してます。setting ofは4月からやってるからそこまで緊張しないです」

と、凛奈は首をひねる。

「そっか。それじゃ、」

ブーーーーーーーーーーーーーーーー!

早苗が話しかけた瞬間、アナウンスが始まった。

【ただいまより、第4部を開演いたします。第4部は、葉月市立北原中学校吹奏楽部のみなさんの演奏です】

早苗がペロッと舌を出し、

「いってらっしゃい!がんばれ!」

と凛奈の耳元でささやいた。

「はい!」

凛奈は、笑顔を先輩達に見せた。



1曲目は、1年生だけのステージで、setting ofを演奏する。

トランペット協奏曲であるこの曲は、凛奈が前に立って演奏する。

チューバとユーフォの掛け合いから始まり、突然消える。そして、ついに凛奈のソロが始まった。

高く、輝くビブラート。別れ、そして感謝を現すこの曲は、作曲者いわく、主人公がゆっくり光の階段を歩くイメージなのだ。

凛奈は、完全に音楽に入り込んでいた。曲が終わる直前、西野小のときの顧問、そして後輩たちが

涙を流しているのに気がついた。

曲が終わった瞬間、大きな拍手がホールいっぱいに響いた。そして、

「ブラボー!!」

という声が聞こえてきた。

凛奈は深くお辞儀をし、1年生が一旦退場した。

そして、美奈とマリアだけが舞台に残り、司会を始めた。

【みなさん、こんにちは!葉月市立北原中学校吹奏楽部です!

私たちは現在、1年生20人、2年生11人、3年生22人の、計53人で活動しています。

さて、最初にお届けした曲は、レリーラル作曲の、

setting of〜感謝〜でした。そして!この曲は、今回、1年生だけで取り組みました。ソロトランペット奏者は、1年生の香坂凛奈でした!】

と、凛奈は桜にトンっと背中を押され、舞台に立った。そして、美奈とマリアは顔を見合わせ、

【トランペット、香坂凛奈さんです!もう1度大きな拍手をお願いいたします!】

パチパチパチ!

客席から、また、「ブラボー!」と声が聞こえてきた。凛奈はとても嬉しくなって、また深くお辞儀した。

【さて、続いての曲は、……】

コンサートの全てが終わり、全体ミーティングの後に、他のバンドの人達は凛奈に群がり、

「さっきのソロ、めっちゃ感動した!」

「凛奈ちゃん、メアド交換しよ♪」

と、凛奈は人気者だ。

「凛奈!」

美都が凛奈に抱きつく。

「あのね、ずっと謝りたかった。去年のこと。本当にごめんね!これからも、ずっとずっと友達でいて欲しい!」

と、美都は、ポロポロと涙をこぼしていた。

凛奈も美都に抱きつき、

「もう大丈夫!これからもずっと大好きだよ!」

と笑顔で言った。

そして、2人は笑い合った。

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