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北原中学校吹奏楽部  作者: 星野 美織
アンサンブル関西大会
241/423

発熱

「小林先生、あの……」

「はい」

片付けをしていたら、東野のピンクのオーボエのケースを肩に下げた少女が小林に声をかけた。

「あの、ちょっと来てもらってもいいですか」

と、彼女に着いていった。

途中で、息を切らしながら茉莉花がやってきた。

「先生、香坂さんが見当たらないんです」

と、東野の少女と、小林と、茉莉花の3人が歩いていくと、廊下の隅に、ぐったりとうずくまった凛奈とそのまわりにフルートのケースを持った少女たちがいた。

「北原中の子ですよね。熱があるみたいなんですけど……」

はぁ、と一息つき、小林はにっこりと笑い、

「わざわざありがとう」

と言った。

「はい。それじゃ失礼します。さよなら!」

と、礼儀正しく挨拶し、少女達は去っていった。

「泉、香坂は俺が連れて帰るから、とりあえず駅前の公園でミーティングするから、俺が指示するまでロビーにいて」

「はい」

と、茉莉花も走っていった。

「香坂、おーい。聞こえるか」

「はい……」

案外すぐ目が覚めた。

「立てるか? 控え室一個空いてるから、そこで休んでろ」

「はい……」

と、少し歩き、あと少しのところでうずくまってしまった。

「……香坂」

「すみません……」

仕方ない、そう思い、凛奈を持ち上げ、控え室まで運んだ。

途中で、凛奈は意識が遠のいてしまった。

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