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北原中学校吹奏楽部  作者: 星野 美織
アンサンブル関西大会
236/423

ピピピピピピピピピピピ

ジリリリリリリリリリリッ!

「うぅ……」

朝緋と凛奈の目覚ましが、同時になる。

5時。

ガチャッ。

「「あ」」

さすがに2つの目覚ましが同時になって朝緋も目が覚めたようだ。

「おはよ」

「おぅ」

一緒に一階へ行くと、誰もいなかった。

「寒っ!」

と、足先からぶるりと全身が震えた。

朝方はやはり日が照っていないので寒い。

「今日さ、アンサンブル?だっけ、」」

「うん」

目を合わさずに、そんな会話が始まった。

室内だと言うのに、話すと息が白くなった。

「がんばれ」

「……ありがと」

驚いてしまった。

朝緋がそんなことを言うとは思っていなかったのだ。

凛奈は少しにやけてしまったが、それを隠そうとキッチンへ向かった。

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