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悪夢
「私のことなめてんの?」
帆南の言葉が凛奈の心に冷たく突き刺さる。
と、帆南の後ろに桜、紗江、杏、早苗、加奈子が凛奈を睨んでいる。
「邪魔」
「先輩なめんなよ」
「あんたなんか消えちゃえばいいのに」
「トランペットやめろ」
「あんたなんか、この世にいらないんだ!」
次の瞬間、6人が一斉に凛奈に襲いかかった。
ハッ!と目が覚めた。凛奈は汗でびっしょりだ。
帆南が退部して1週間。凛奈はパートメンバー全員の他、凛奈のグループの全員や、他のパートの先輩が励ましてくれて、やっと立ち直ることができた。
時刻は、7時過ぎだ。
『あー、やっちゃったなー。もうご飯作るの遅いしコンビニでいっか』
朝緋はまだ帰って来ていない。朝緋の事だ。
どうせ唐揚げとチャーハンだろう。
そう思い、コンビニへ出かけた。