表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
北原中学校吹奏楽部  作者: 星野 美織
悔しさから広がる苦しさ
202/423

切り替え

昼休み。

1年生で弁当を食べているときも、ちらちらとパーカッション2人を気にして見る。

下を向いてばかり。

「すみませーん、聞いてくださーい!」

茉莉花の声で、全員が顔を向ける。

「アンコンメンバー、12時半から3の4でミーティングです」

「「はい!」」

----------

「ということで、いまから金管とパーカッションに別れて話するんで、先に金管から。パーカッションはパート練しといて」

「「はい!」」

教室を出て、4人は音楽室へ向かう。

「ねぇ、みんな」

沈黙の中、1番前にいた穂花が振り向く。

「切り替え、ちゃんとしよう。これからは、金管の応援、ちゃんとしなきゃ」

「はい」

「……はい」

1年生2人は、俯きながら返事する。

「……」

返事せずに手を握りしめる優香を見て、1年生に向かって言った。

「もう1度言うよ。切り替えて。2人は来年もあるんだから、来年絶対に関西行って」

穂花が少しきつい口調でいうと、目に涙をためながら顔を上げる。

「「……はい!」」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ