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合宿3日目 終了
「「お世話になりました!」」
「はい。コンテスト頑張ってくださいね。来年もお待ちしてます」
「「ありがとうございました!」」
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「はぁ……」
「なーにため息ついてんだよ」
「疲れちゃった?」
駅のホーム。杏と風馬が、凛奈の顔を覗いた。
「あ、えと……はい。疲れました」
この合宿で、綾乃とたくさん話した。
彼女の真剣な眼差しが、なんだか引っかかってしまう。
自分も吹奏楽も楽器も大好きだ。
だが、何かが違った。
自分と、綾乃は、なにが違うのだろう。
頭からその事が離れなかった。
さぁ! 年が開けますよー!




