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北原中学校吹奏楽部  作者: 星野 美織
1年生1人1人の心
171/423

この部活でよかった

「凛奈ー! 今日の予定聞きに行くよー」

茉莉花、ユリカ、奈津に呼び出され、凛奈は走って彼女たちの元へ行く。

平日は昼食の時間に、土日、祝日の練習は職員室へ小林に今日の予定を聞きにいくのだ。

「あれ、凛奈、スケッチブックは?」

するどい奈津は、凛奈が手ぶらであることに気付く。

少し笑って、凛奈は息を吸った。

「……! 凛奈!」

-------

「ミーティングしまーす!」

「「はい!」」

茉莉花の声で、全員が座る。

「今日はお昼から合奏です。基礎練の時間結構あるからいつもよりもじっくりしてください」

「「はい!」」

「それと、」

ユリカが凛奈を手招きする。

凛奈が前に出ると少々騒ついたが、

「ちょっと! 静かにー!」

と、奈津が指示を出すと、話し声はピタッととまった。

「……ぁ、みん、な……、私、声、でる…ようになっ、りました」

やっと言えたその言葉。

中には、泣いてるものもいた。

「とゆーことでー! みんな、凛奈の声が戻りましたー!」

と、茉莉花や部員たちが、拍手をしてくれた。

『本当に、吹部で、北吹で良かった』

と、凛奈も涙した。

凛奈にとって、最高の誕生日となった。

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