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北原中学校吹奏楽部  作者: 星野 美織
1年生1人1人の心
166/423

麻由の一言

やばいよ。

てすときかんだよ。

「最後、麻由、だけど……。大丈夫?」

「……うん」

と頷き、また立ち上がった。

その目は赤く腫れていて、本当に悲しそうだった。

「えっと……、こんな私で、みんなすごく困ったと思う。みんなが私の悪口言ったとしても、や、言ってたかどうかは知らないけど、私は吹奏楽ができて、みんなと演奏できて本当によかった」

それだけ言って、終わります、と言って席についた。

皆、状況を理解しているので、それだけ?などと思う人は誰1人いなかった。

〈みんな、ありがとう。これで、これからの部活をどうあるかだよね。目標なんて決めなくても、私たちならできるって思ってるんだけど……〉

「私も、目標は決めなくていいと思う。やり直せばいいと思う」

「私も」

と、みんなが賛成し、

〈それでは、ミーティングを終わります〉

と書いた。

「「ありがとうございました!」」


よかったねー、と、みんな笑顔で片付けをするが、1人例外がいた。

麻由は、さっと机を片付け、走って教室をあとにした。

それを気にしていた凛奈は、すぐに後を追いかけた。



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