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北原中学校吹奏楽部  作者: 星野 美織
1年生1人1人の心
140/423

次の朝

「「おはようございます!」」

3人は朝練に音楽室へ入った。

そこを見ると、菜穂の姿があった。

いつも通り、スケールをしていた。

「あ、おはよう! 」

と、笑顔で挨拶した。

「あ、うん。おはよ」

凛奈は昨日の事が引っかかり、無理やり笑顔を作って挨拶し返す。

『菜穂っち、ほんとに、ほんとに辞めるの……?』

モヤモヤと心の中に残ってしまう。

「凛奈?」

「どーした?」

と、2人が凛奈の顔を覗き込む。

「あ、大丈夫! 何もないよ! ほら、はやく準備しよ!」

「うん!」

このことは、放っておこう。そう思った。

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